​【配信レポ】鮫升コモリの『学園アイドルマスター』初見プレイ――ミリしら予想から生まれた担当アイドルとの絆


誰かが新しい沼に落ちる瞬間というのは、端から見ていてどうしてこうも心地よいのでしょうか。

紹介してくれたのは、VTuber・鮫升コモリ(さめじま こもり)さんによる『学園アイドルマスター(学マス)』の初見実況配信です。タイトルは『【学園アイドルマスター】完全初見ミリしら学マス!布教され、まんまと…』。友人の熱烈な布教を受け、気付けば自ら学園の門をくぐっていた――そんな導入から約3時間半にわたる濃密なドラマが展開されます。

配信の序盤、まず目を引くのが恒例の「ミリしら(1ミリも知らない状態)」予想です。公式の一覧画像を前に、直感とメタ読みだけで相関図を組み立てていくのですが、これがめっぽう面白い。「この子はアンドロイド」「ここは生徒会グループ」など、独自の妄想がノンストップで炸裂します。当たるも八卦、当たらぬも八卦。的外れな推理にリスナーから総ツッコミを浴びる姿は、初見プレイならではの醍醐味と言えるでしょう。

そんなコモリさんがプロデュース相手に選んだのは、花海咲季(はなみ さき)。きっかけは、たまたま耳にした彼女の楽曲『Fighting My Way』でした。「勝つのが好き、負けるのが大嫌い」と豪語する超ストイックな新入生主席です。生意気そうな態度とは裏腹に、ふとした仕草で見せる年相応のあどけなさ。そのギャップに、コモリさんは早くもメロメロにされてしまいます。

しかし、愛だけでトップアイドルには育てられません。ここで立ちはだかるのが、学マス特有のゲームシステムです。

このゲームの育成はいわば「カードゲーム」のようなもの。ダンスやボーカルといった能力を伸ばすために、手持ちのスキルカードを切ってスコアを稼いでいきます。たとえば、ダメージを肩代わりしてくれるバリアのような「元気」を張りつつ、スコア倍率を跳ね上げる「好調」や「集中」のバフを重ねていく。トランプの役作りに近い感覚でしょうか。

「あれ、これ算数が必要なやつだ……?」
画面の前で頭を抱え、電卓を叩くようにダメージ計算に追われるコモリさん。直感派のプレイヤーが論理的なカード構築に翻弄される姿は、見ている側としても思わず手に汗を握ります。

そして迎えた試験本番。狙うはもちろん1位のみです。盤面の数字を睨みつけ、ターンごとのボーナスを吟味し、虎の子のドリンクアイテムを投入する。それでもなお、あと一歩のところで勝ちきれないもどかしさ。結果は惜しくも2位でした。

悔しさを隠せないコモリさんに対し、咲季はすでに「次」を見据えています。弱さを認めつつ、即座に次の勝ち筋を探す彼女の横顔は、まぎれもなく本物のアスリートでした。

「私のプロデューサーがあなたでよかった」

そう告げられた瞬間、配信者とキャラクターの間に確かな絆が生まれたのを感じます。ただゲームをクリアしたという以上の、不思議な余韻がそこにありました。
配信を終える頃には、すっかり学マスの沼に肩まで浸かっていたコモリさん。初見の軽い好奇心が、いつの間にか「この子を何としても1位にしてやりたい」というプロデューサーの熱意へと変わっていく――。その鮮やかな心境の変化を一緒に追体験できる、見ごたえ十分の一本です。