「チェーントゥリオーネ(Centurione)」とは、古代ローマ軍の基幹単位である**「百人隊(ケントゥリア)」を率いた指揮官**のことです。
ラテン語読みの**「ケントゥリオ」、あるいは日本語訳の「百人隊長」**という呼び名が一般的ですが、イタリア語読み(Centurione)では「チェントゥリオーネ」となります。
彼らは「ローマ軍の背骨」と称されるほど、帝国の軍事力において極めて重要な役割を担っていました。
1. 主な役割と地位
チェントゥリオーネは、現代の軍隊でいう「中隊長」や「上級曹長」に近い立ち位置ですが、その影響力はそれ以上でした。
* 現場の最高責任者: 約80〜100人の兵士(百人隊)を直接指揮しました。
* 叩き上げのエリート: 多くの場合は一般兵士から昇進したベテランであり、実戦経験が豊富で兵士たちから絶大な信頼(あるいは恐怖)を寄せられていました。
* 規律の維持: 兵士の訓練や日常生活の監督を行い、時には厳格な罰則を与えて軍の規律を守りました。
2. 特徴的な外見と装備
戦場で一目で指揮官だとわかるよう、一般兵とは異なる装飾を身に着けていました。
* 横向きの飾毛(クレスタ): 兜のトサカのような飾りが、一般兵は縦向きなのに対し、チェントゥリオーネは横向きについていました。これにより、乱戦の中でも部下が隊長を見つけやすくなっていました。
* 指揮棒(ウィーティス): ブドウの枝で作られた杖を持っており、これは権威の象徴であるとともに、規律を乱す兵士を叩くための道具でもありました。
* 剣の帯び方: 一般兵が剣を右側に下げていたのに対し、チェントゥリオーネは左側に下げていました。
3. 「ローマ軍の背骨」と呼ばれる理由
ローマ軍の強さは、高度な戦術と一糸乱れぬ集団行動にありました。戦場において、将軍の命令を末端の兵士まで確実に実行させ、崩れそうな戦線を踏みとどまらせるのは、常に最前線に立つチェントゥリオーネたちの力量にかかっていました。
そのため、彼らは非常に高い給与を支給され、退職後も社会的な名誉を享受することができました。
このチェントゥリオーネの階級制度や、有名な「第一百人隊長(プリムス・ピルス)」などの詳細についても詳しくお伝えできます。興味はありますか?