五味大輔さんの投資哲学


大株主である五味大輔さん(資産300億円ほど)の、株式投資における主な考え方は、以下の3点に集約されていますね。

💰 五味大輔さんの投資哲学

🟢 信用取引を避け、現物取引に集中する
 * 信用取引をしない:これは、資産を担保にしてお金を借りて株を買う取引(レバレッジをかける)を行わないということです。

 * 現物取引に集中:自己資金の範囲内で株を買うことを徹底することで、市場の暴落時に株価が大きく下がっても、追証(追加で担保を入れること)の必要に迫られず、強制的なロスカット(退場)を防ぎ、「生き残る」ことを最重要視しています。
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🟢 好調な事業を持つ割安株を探す
 * 情報収集源とトリガー:SNS(特にXなど)を見て、決算で上方修正(当初の予想よりも業績が良くなること)を出した企業に注目します。

 * 調査と判断基準:上方修正の要因となった好調な事業を深掘りして調査し、企業の現在の価値(本質的価値)と比較して、株価が安い(割安である)と判断できた場合に買い出動します。これは、株価がその企業の本来の価値に比べて過小評価されている銘柄を探すという、バリュー投資の考え方に基づいています。

🟢 2~3年以上の長期的な視点を持つ
 * 短期予測の限界:プロの機関投資家は、次の四半期や一年後といった短期的な業績予測の精度が高いことを認めています。
 * 長期的な競争優位性:そのため、短期的な予測で彼らと競争するのではなく、2~3年以上先の将来において、その企業がどのくらい利益を上げているかを想像・分析することで投資判断を行います。これは、企業の成長力や中長期的な展望に賭けるという、長期投資のスタンスを示しています。
まとめると、五味さんのスタイルは「信用取引をしない(リスク回避)」ことを土台に、「上方修正企業の本質的価値を見極め(バリュー)」て、「2~3年後の成長を想像し(長期)」て投資する、という、リスクを抑えたバリュー&成長の長期投資戦略と言えるでしょう。