スマホゲーム市場の現状と次世代エンターテインメントの可能性
アプリゲームの停滞と新たなエンターテインメントの台頭
スマホゲーム市場の成熟と課題
スマートフォンゲーム市場は成熟期を迎えつつあり、新たなヒットを生み出すのが難しい状況になっています。「パズドラ」や「モンスト」などの黎明期の成功例に比べ、現在は巨額の投資が必要で回収困難な時代です。一部のヒット作として「メメントモリ」が挙げられますが、こうした成功例は稀です。
また、CygamesなどのIP(知的財産)を持つタイトルが市場を支配する一方で、オリジナルIPによる挑戦は減少しています。さらに、海外勢の台頭も見られ、「原神」や「ブルーアーカイブ」など個性豊かな新興IPが市場を席巻していますが、過酷な労働環境などの課題も浮上しています。
TCG市場の急成長
一方で、TCG(トレーディングカードゲーム)市場はポケモンカードを筆頭に急成長しています。コロナ禍によるコレクション需要や有名YouTuberの影響がトレカバブルを生み出し、カードショップの乱立を招きました。特に「Pokémon Trading Card Game Pocket」の登場は、デジタルと紙のゲームを融合させた成功例です。
DeNAはこの成功を通じて、任天堂との資本提携の成果を実証しました。このプロジェクトはポケモンカードブームをさらに加速させ、DeNAにとって久々の大ヒット作となりました。
次世代エンターテインメントの可能性
スマホゲームの停滞を受け、アナログエンターテインメントへの再評価が進んでいます。TCGだけでなく、マーダーミステリーなどのテーブルゲームもヒットしています。また、AR/VR技術やスマートグラスといった次世代デバイスも注目されています。特に「レイバンMeta」などのスマートグラスは一定の評価を得ており、スマートフォンに次ぐ新たなデバイスとして期待されています。
このような技術が実用化されれば、エンターテインメントの形態が大きく変わり、次世代の「勝者」が現れる可能性があります。