今回はそう、あのニュースです。
ポケットペアが任天堂及び株式会社ポケモンカード訴訟の内容を開示。
やはりあの特許が対象みたいで任天堂とポケモンが訴えてたよって話ありましたよね。で、前回の時点では特許侵害訴訟ということは分かってましたが、それ以外のことは何もわかんなかったんですよ。どの特許かもわかんなかった。予想をみんなしてたんですけども、今回1つはどの特許か、そしてもう1つは請求の概要が明らかになりました。いくら払えとかね。で、この件についてもうすごい騒ぎになって、ネット上ではごちゃごちゃとしてるので、何が何やら分からないっていう人もいるんじゃないでしょうか。ということでどういう話なのか説明したいのと、完全に個人の意見なんですけど、任天堂、株式会社Pokémonチームの方が全体の勝ち負けでいうと厳しい戦いになるんじゃないかと思っているので、そちらも話していきます。そしてポケモンが敗北することで1番損するのは誰でしょう? どこの国の人間だろうってことを話しますので、最後まで聞いていただけると非常に嬉しいです。 それでは行ってみましょう。
パルワールド訴訟についてですね。ちょっとだけおさらいしましょうか。パルワールドっていうゲームが今年出て、9月18日に特許権の侵害訴訟を東京地方裁判所に提起してました。訴訟は東京都。侵害行為の差し止め及び損害場所を求めるもので、そして当社は長年の努力により築き上げてきた当者の大切な知的財産を保護するために、とそっちについては継続して必要な措置を講じていくという風に言ってます。
これがまた騒ぎになってとうとう出たか、と。日本国内ではPokémon社、任天堂側の意見の方が多いんですけど、海外では特許を振りかざすなみたいな。パルワールド側の意見もかなり盛り上がってて、賛否両論みたいな状態になってます。この時点ではポケットペア側にそもそもどういう内容なのか、何の特許なのか分かりません。みたいな話だったんですね。 現時点において、当社は訴状を受領しておらず、先方の起訴したとする特許権内容について確認できておりませんでしたから、当時は。
けれど良いコメントを出してる弁護士さんがいて、こんなツイートをされてます。
『お金を取ることが目的ではないという意見がありますが、各500万円が訴状の一部であることを見落としています。任天堂ポケモン側は、裁判所の起訴状が侵害となった時の訴えを変更して、損害賠償請求額を増額するはずです。』
という風におっしゃってまして、これどういうことってなりますよね。あまり意味がよくわからないぞ、と思うんですが、これも記事に書かれてまして、理由は2つあるんじゃないかという話で、今回の対象特許が発売後に分割出願されて権利化された特許であると、要は2021年の特許を分割出願して、より細かくしていることは前回話したんですけど、対コロプラでも行われた特許の内容を微調整して言い逃れできないようにするというやつですね。
なので、その分割された特許の登録日は今年の5月、7月、8月とかということで、このパルワールドが発売されてからまだだいぶ経ちますよね。パルワールドの売上の大半は初動で売れたと思うので、請求できる金額が売上に対して少ないことが理由の1つとして考えられると。
ただ、この方が本当に言いたかったことは、弁護士だから分かることが面白くて損害賠償額が少ない本当の理由は、知的財産権侵害措置の特許にある、要はあるあるだということですね。どういうことかというと、この記事を読んでいただければ分かるちゃ分かるんですけど、結構長くて感じが多くて難しいので、僕が皆さんのために代わりに読んで時短していきたいと思います。
自分で読みたいよっていう方は概要欄に貼っておりますので、そちらを見てください。
知的財産権侵害訴訟はまず侵害の審議が行われて、裁判所の判断が侵害である時だけ損害の審議に入る。2段階審議方式を採用しますと、これそもそもセーフなの?アウトなの?っていうところをまず戦ってこれはアウトだよね。ってなったら、これはいくらの損害賠償払うのが妥当なんでしょうね。っていう話をするということで最初はアウトをセーフして良いの? 良いところは損害賠償請求ポケットペアが出した。特許出願日の情報がね。今年になってるわけじゃないですか?で、発売後に出した特許で特許侵害だっていうのかみたいな話があってで、次にこれは印象操作だと、この特許自体は2021年に出てて、それ分割でやってるんだから、ポケットペアにわざわざこの日付を出すことで擁護派を増やそうとしてるみたいなま。それはそうなんですけど、これちゃんとしててこの日付に出してるんですね。ポケットペア側もね。それについて、それ後出しじゃんけんじゃん、みたいな。後から、発売後から修正するなんてありかよ?みたいなふうに言われてるわけなんですけども、これについてもですね。弁護士の方から記事が出てます。
『記事を書いた反響として後出しじゃんけんで権利範囲を広げて特許をとるのは悪質ではないかといったコメントが少なからず見受けられました。この意見は裁判関係者の人間としては意外でした。訴訟のために分割出願を活用することは常套手段であり、広く使われている有効な戦略の1つです。』
そういうもんです。
ってことですね。そういうもんですってことを知らない人は騒ぎますよね。
僕も今までのゲーム関係の特許裁判とか調べていく中で、もちろん任天堂の過去の裁判まで見てましたし、コロプラやウマ娘裁判でもそうなんですが、請求項の修正をこれも今年に入ってからやってたりとか、あと分割出願ももちろんやってますね。18分割してもう10等分を超えているものもありますね。そういうもんだということですね。もちろんめちゃくちゃかけ離れたものとか認められないものはあるんですけど、認められれば特許として成立するということですね。 あるっていう根拠は何かというとこれもねちゃんと出てまして、特許権侵害訴訟に用いられた分割出願の割合が特許出願に占める分割出願の勝率が2.5倍高い。
つまり訴訟やってない時の分割特許よりも、訴訟が始まって、よしこれ分割で寄せていこうという。その勝率割合が2.5倍ということで、訴訟において分割した特許を使うってことはよく行われているで、さらにその勝率、分割特許によって特許権侵害の認定された割合が30.6%であり、非分割特許によって侵害と見て勝訴された例が24.9%の高いと思います。 勝率が25%から30%に分割特許することで上がるということはやるしかないってことですね。そのなので、特許侵害してないかどうかっていうのを調べる時に、特許権請求の範囲だけを見て安心しちゃいけないということだそうです。
今回に関してはそれがどういったものだったかというと、モンスターを捕まえるという特許に関しては、ボタンを押して構えて狙いをつけて投げるものを選択して投げるとで、その時に捕獲成功判定の情報が出るみたいなところまで細かくやってる。
ただボールを投げるっていうことじゃなくて、これは技術的なところでどういう操作をするか?とか、どういう順番が、とか、どういうものが表示されるかっていうとこまで細かく指定されてるということですね。
もう1個のポケモンにライドする周りの特許は、なんかに乗ってる時に空中に行って空中移動可能なポケモンに乗ったらスムーズにスッと乗り換えられるよ。っていうプログラム特許でしたね。
単に馬に乗って走るとかそういうことじゃないってことですね。
難しい話を言ってしまいましたが、ここまでついて来て頂いた方々と共に考えていきたいのは、パクリはいいのか?悪いのか?みたいなことですね。これもケースバイケースだと思います。皆さんの中にも単純なコピーはだめだけど、とか。この流れ見たことあるな。この設定見たことある?なんか似てるな?ぐらいだったら別にいいかとか。あとゲームであってもそのゲームシステムのパクリとか、〇〇風みたいなことですね。それと、デザインとか世界観の作りがあると思うんですね。
僕ら日本人はIP文化に育ってきてるので、デザインとかキャラクターのパクリについては結構厳しいところがあると思います。最近はゲームシステムに関して似てるくらいなら結構許されてて、本当にがっつり同じとか、全く同一でなければバンサバとバンサバライクぐらいの見方であれば割と良しとされてきてるのかな? これも個人によって違うと思うんですけども僕はそんな風に捉えてます。
明確にどこからどこまでがダメっていうラインがあるわけじゃないからこそ、裁判で争うわけなんですけども、これはパクリに寛容っていうのはIPによるってことですね。つまり、ポケモンに対するパルワールドが良しとされるということは、これぐらいのパクりならいいや、というキャラクターデザインに対する軽視なんですけども、IPの強さが低下して困るのは誰でしょうか?って話ですよ。それはIPで事業している人たちですよね。世界とかアジアで見た時にIPが強い国ってどこでしょう?アニメ、漫画、ゲーム、世界に通用する作品を多数持ってるのは日本ですね。ジャパンです。つまり1番困るのは日本人なんですね。日本はIP天国ですから、どこよりもキャラクター事業をしている。アジアでは間違いなくナンバーワンでしょうね。
日本はITでの競争に残敗してこの失われた30年とか言ってます。それだけじゃない様々な産業も世界で苦戦してる中、生活が苦しい、なんとかしろと言っている中、IPまでやられたらもう終わりですよ。そしてポケモンというのは世界1位の売り上げを持つIPですから、キングがやられるってことはでかいです。日本の産業が終わるということはそこで働いてる人たちもそうですし、単純に税収とかに影響があると思うので、日本にとって悪いことはあってもいいことはないですよね。
でもパルワールドってポケットペアって日本の会社だし、日本の収入だからいいんじゃない?思うじゃないですか。短期的にはそうなんですけど、未来を見てください。IPの力が落ちると軽視される。そうすると、いろんな国、 特に中国とかが同じようなことをしてきますよね。事実ほぼコピーみたいな作品が結構出てきてます。つまり何してもいいです、ルールも守らず戦いましょう。となるとIPの力が落ちると開発力で戦わないといけなくなって終わります。
日頃からお伝えしてるんですが、初見の方はびっくりしてしまうかもしれない話として日本は開発力が低いです。個の力は強いんですよ。職人さんとか昔からこだわりと技術力みたいなイメージあるじゃないですか?なんですけど、組織力がとにかく低い。
増えれば増えるほど機能しないですよ。 失敗したゲームとかでよく言われるのがBGMは良かったね。絵は良かったね。ってあるじゃないですか。あれは当然といえば当然で、開発力と関係ないんですよね。その人に依頼することさえできれば。
面白くなって売れないゲームっていうのはたくさんあるんですけど、そういう絵とか音楽って売れてる人に依頼すれば世界観とのミスマッチとかあるかもしれないですけど、間違いはないですよね。そんなめちゃくちゃ下手くそな絵とか来るわけないじゃないですか?なんでそこはいいんですけど、もう集団でいいものを作るという力がなかなかない。
これは資本力が劣勢だっていうこともできるんですけども、日本もスマホゲームでだいぶ稼ぎましたし、タイトルも作れていますから、資金があってもなぜか負けただけなんですよね。なんで今日本のゲームってのはIPナンバリング、そういったもので事業しかない状態ですよね。そこまで追い詰められてるのにIPとかもういいよ。パクリ放題でいいよってなってしまうと、今まで積み上げてきたものとかね。 武器が失われて中国の世界になってしまうということですね。
冒頭でお伝えした任天堂とかポケモン辛いよね、キツイよねって話はなんでなの?
っていうところで、僕の考えをお伝えすると、そもそも目的は何だって話ですよ。ポケモン側の勝利条件としては損失を防ぐことですよね。パルワールドていう類似タイトルが出てきたことで想定される色々な損害、ポケモンと間違える人がいたりとか、パルワールドぬいぐるみをポケモンセンターに置いて、おばあちゃんがポケモンのぬいぐるみ買ってきてよ、ってなった時におばあちゃんが間違えてパルワールドを買ってくるかもしれない、とかね。あと単純にパルワールドがめっちゃ儲けすぎたんで、これ金鉱じゃん。俺たちもポケモンパクろうぜって言って大量の勢力がいろんなところから出てきてるわけなんで、何かアクションを起こさないともうやられ放題になっちゃって。
もちろん僕はポケモンがそのパルワールドとかそういった類似タイトルに負けるとは全く思ってないですけど、勝てなくてもいいじゃないですか。だって、やっぱ株式会社ポケモンの年間売り上げが2000億とか3000億とかあって世界で言うと1兆円とかあるわけですよ。そのうちの1%でも取れたら100億ですよ。
ポケモンの牙城を少しずつ10%でも削り取って奪ったら1000億ですよ。そんなことできるの?って思うかもしれないですけど、そもそもパルワールドが10億で作ったゲームで700億売ってるわけですよね。だから全然変な話をしてないと思うんですよ。なんで別にポケモンが1000億、2000億売り上げ削られたからと言ってもう終わりだ。だめだとはならないですけど。 普通に痛いし嫌ですよね。
50%とか取られない限り負けとはならないんですけど、なんかあまりにもでかすぎる損失を防がないといけないというのが勝利条件だと思うんですよ。なんですけど著作権方面ではなかなか厳しくてまだ手が打ててない。ポケットペアとしてはパルワールドの差し止めさえ止められれば、正直損害賠償が10億とかになったところで今後のビジネスでもっと稼ぐ。ソニーミュージックとかアニプレックスとかと組んでね。もっと稼ぐぞ、と。グッズ展開していくぞと言ってますから、そっちを止められないわけですよ。
仮にパルワールドは差し止めです。これ以上売りません。となったとしても別に特許踏まないものとか、ちょっと変えたものを作ったりとか、パルワールド2を作ったりとか、あとは日本の市場を諦めればいいだけの話かもしれないし。
それだとポケモンの損失を防ぐことはできないですよね。なのでやらなきゃいけないこととしては間違いなく、ポケモンに似たキャラクターにIPビジネスゲームも含めてここの息の根を止めないと第2、第3のバルワールドみたいなのが次から次へと現れてますけど、それにパルワールドって大した敵じゃないですからね。
開発費10億です。そもそもこれは100億200億作って他の大陸で大企業が正直どんどん製作してますけど、今もうすでにやってきたら、もう数年後にはもうパルワールドも終わってるし、ポケモンも大ダメージていう未来が全然あるわけです。
今の流れを見てると、この裁判で特許侵害が認められたとしても、ポケモンとしては目的を達成できてないし、第2、第3のパルワールドが中国とかで現れたら結構どうしようもないという話ですね。
というわけでですね。特許に関する裁判自体は任天堂も強いですし、本気じゃないかな?とも思ってるんですが、こっから第2、第3のパルワールドに対して、もっと強い一撃を打っていけないと。パルワールド倒すのは厳しいんじゃないかなという僕の感想でした。
皆さんもですね。この件に関する感想、自分はポケモン派だよ。でもいいですし、自分がパルワールド派。でも全然構わないので、意見を聞かせて欲しいです。