【CyberTwitterX】資本主義の問題点とあるべき姿【前澤友作】



対談のポイントまとめ:

1. 資本主義の現状認識

現在の資本主義は、一部の資本家や富裕層に有利に働く仕組みになっている。

資本を持つ者がさらに富を増やしやすい反面、多くの人々がその恩恵を享受できていないという格差の拡大を指摘。



2. 日本における株式保有の課題

日本では株式投資や資本参加が一般的でないため、多くの人が資本主義の恩恵を享受できていない。

「国民総株主」というビジョンを掲げ、より多くの人が資本主義のメリットを享受できる社会を目指している。



3. 資本主義の改善策

富の偏りを減らし、より多くの人々が豊かさを共有できるようにする。

富士山型の分布(広い裾野)を理想とし、格差の是正を試みる。



4. 新しい挑戦とビジョン

事業活動だけでなく、日本社会全体を元気にするような取り組みを重視。

株式を通じた資産形成の普及を推進し、より多くの人が資本の恩恵を受けられる社会を目指す。




資本主義の「あるべき姿」とは?

前澤氏のような富裕層が、自らの成功を社会全体の利益に還元する仕組みを構築することは、資本主義の再構築において非常に重要です。彼の提案する「国民総株主」や社会貢献活動は、資本主義の本来あるべき姿—「全ての人が参加し、恩恵を受けられる仕組み」—の実現を目指しているように思えます。



今回マネースキルリセットエクストラという特別編の番組になりますけども、改めて私の方からゲストということでご紹介させていただきますが…。

はい。 株&ピース代表取締役社長前澤友作さんです。よろしくお願いします。

お願いします。

いや嬉しい本当、前澤友作社長さんと初めましてですね。

初めてです。

はい、あのお会いしたかったですね。 

色々聞きたいことが色々ありますね。

そうなんですよね。

本当に皆さんも前澤友作さんのことをご存じだと思うんですけども、あの改めて簡単なプロフィールっていうのをちょっとまとめてきているんで出てますけど、22歳の時ですね。バンドをしながらスタートトゥデイで設立されまして、そして29歳でZOZOタウンを開設。

はい。

そして32歳の時に東京証券取引所に上場ということで、その一方でアートが好きっていう話もありましたけども、あのバスキアの絵は123億円だそうですね。

はい、うん。

購入されたことも話題になりましたし、多分売却してからもう5年経つんですね。

そうです。
ちょうど5年と9ヶ月だ。うん。

なので5年ちょっと。
ちょっと過ぎたところですね。

2019年末におよそ8000億円でZOZOTOWNの会社売却なんですけど、これは事実ですか?

事実です。
8000億円っていうのは、会社全体の時価総額バリエーションですね。 

はい。

8000億円で僕は当時株を40%弱持っていたんで、そのほとんどをYahooさんにお譲りして、その後Yahooさんも参加で今も頑張っていると。仕事は順調ですが、たまにトラブルもあり、社長をそのタイミングで僕は退任させていただいて、今は沢田っていう人間が新しくやらせていただいてます。

はい、本当にそういう意味では、こう数々のいろんなことを手掛けられてると思いますけども、そんな中でまた今回も新しいことにチャレンジするということですよね。

お金を配る。
で、話題になりましたけど。

なんかもうイーロンマスク。お金配りはもう古いよ。みたいなこともX(Twitter)で投稿していましたけど、それはもう古いんですか? 

お金配りは古いでしょ。まだやってんの?お金配ってる場合じゃないよ、と。
今時お金配ってんの?ですよ、本当に。

だってイーロンマスクとも面識ありますよね?

そうです。

面識はもちろんあって。

あります。
いいの?何やってんの?っていう?

うんうん。

今更感がね。
しかも政治を、大統領戦からはじめた。

はい。

ねえ、大丈夫なのかなって最新のニュース見ましたけど、裁判所はオッケーみたいな判決が出てましたけど。

そうですよね。

だからもうお金配りではなくて、むしろ国民全員株を持つべきだということで、この国民総株主というミッションを掲げられていて。

もう僕の第2の人生のテーマ、いやすごいみんなに株を持っていただきたい。
まず、日本人は、と思うんですけどね。

うん、新しい事業っていうのはもちろん、その前澤友作さんが出資されて、できれば稼いでいきたいというところもあると思うんですけれども、そのお金稼ぎというよりも何かこう社会を変えたりとかそういうところが?

そうです、はい。

もうさっき話出ましたけど、8000億円の会社の株の40%近くを持って、それを売却してそのお金が入ってきてますので、そのお金を使って次にどういうチャレンジができるか?って言ったら、もう事業じゃなくて、何か社会にインパクトがあること。そしてその日本にとってそれが良い方向に繋がるような。何かそういうところに使いたいっていうことで。

今回始めることに数億円っていう要はキャッシュが入ってきたわけじゃないですか?そうなるともうあれなんですか?これ以上お金が欲しいとか、こういう贅沢をしたいとか、欲みたいなものがだんだんなくなるものなんですか?

それがね、まだちょこちょこあるんですけど。まあまあ。けどなかなか使い道がなくなってきますし、例えばこの前宇宙旅行に行ったんですけど。

はい、うん。

そういう大胆な使い方じゃないと使いきれないですよね。

ああ、もう普通のいわゆる一般人が想定するような贅沢だとあんまり刺激は感じられなくなってきてるんですか?

いやいや、そんなことないでしょ。

はい。

街角で食べるラーメンは美味しい。

うん。

もちろん思いますしね。
牛丼を食べに行ったりもします。

はいはい。

それは皆さんと一緒なんですけど。
さあ大きいお金使おうっていう風になると。

はい。

もうなんか、あれとこれとそれぐらいしかないなっていう。そんな感覚で。

これ過去に前澤友作さんXで自身のことを中途半端な資本家と。

あ、僕ですか?

はい、発信されてますね。

そんなこと言ったかな?

僕も中途半端な資本家である自分が嫌いです。て。

ああ、なるほど。はいはい。 

どういうこと?

まあまあなんかね、こうちょっと陰謀論的になっちゃいますけど、いわゆる資本主義の頂点で色々コントロールしている方々がいたりいなかったり、みたいな話を聞くじゃないですか。

はいはい。

そういう人から見たら僕なんてもう鼻くそレベルです。かといってまだ資本を持たれてない皆さんからしたらなんかとんでもないお金持ちに見えてるのかもしれませんけど、影響力っていう点からも、あと動かせるその資本の量っていう点から見ても、この大きな資本主義っていうマクロの中で見た時の自分のポジションていうのは中途半端だなっていうは、今まさに反省点を次に生かしますよ、と。

生かしたいですね。ということで、11月から始まるこの株&サービスを紹介したいな、と。

これですよね。
まさに始めるということなんですよね。

うん。

印象的だったのが、やっぱりあの宇宙から地球を見て、むしろ日本のことがすごく好きになったって発信されたじゃないですか? あれ、すごくこう感銘を受けまして、なぜそういう風な感情になられたんですか?

なんかね。あまりにも美しすぎるし。あまりにもなんかね。儚く見えて。こんな地球を我が物顔で、俺は世界を変えるぞ。みたいな、言うべきじゃないと思っちゃったんですよ。

俺はもう70億、80億人のうちのたったその80億分の1の何でもない人間だと。で、この地球上の本当に片隅に住まわせていただいて、なんて言うんですかね。小さな存在なんだっていう風に強く思うようになって、そんな、なんか野望とか大胆なビジョンとかそういうことには興味を持てなくなったんですよ。

むしろ日本とか地域。
妻とか、家族を、みたいなところにこう視点が行きまして。
ですので、日本社会のためにも今回の件も含めてですけど、株主っていうことで、まず今なんか日本も大変だなって僕も思ってるんで。

日本も元気にしたいですね。

ああ、いいですね。

じっくり伺いたいんですけど、今日3つトピックをご用意してまして。

1つが現代における資本主義の構造。

すごい。それは後藤達也さんが話した方がいいんじゃないかなと思う。

構造的にどうなってるのかっていうのはぜひ前澤友作さんからも伺いたいなと思います。

そして2つ目がその資本主義をどう壊すのか、また新しくされるのか?

はいはい。

そして最後に前澤友作さんに覚悟を問う、ということでおっしゃってましたけども、この人生を賭けてという言葉があったので、そのあたりも聞ければと思っております。

で、1つ目がそのまさに現代における資本主義の構造なんですけど、どうなんでしょう?

この今の資本主義の形っていうのはちょっとみんなのためになってないんじゃないの?っていうところに疑問を持っています。

そうですね。 

あの一部のお金持ち、一部の資本家の方、そういう方にとってはとても都合が良く、かつそういう方にとっては、さらにお金が儲かるシステムになってるなってすごく感じるんですよ。

一方そうじゃない人。毎日毎日頑張って働いてる人。まあ、お金や軍資金がなくて株の投資もしたことがない。不動産を持ったことがないような方々、そういう方からすると資本主義っていうのはちょっと冷たい国。

うん。

つまり一部の人たちにとっては都合いいけど、多くのそれ以外の人たちにとってはそんなによくできたシステムとは思えないっていうことを度々感じることがありまして。

はい。

だからこのままじゃいけないなって、課題感をすごく思ってるんですよね。

あの結構その資本主義ってやっぱり資本家に有利だってよく言われますけど、それこそこの資本家の勝ち組の立場にいらっしゃるわけじゃないですか?その点でその資本家の強さって肌で感じてこられたと思うんですよね。

そうです。

どういうところがその一般の人となかなか分かりにくいところがあると思うんですけど、どういうところから資本家から見て強みであって、強い人がどんどん強くなってくことは具体的に何なんですか?

そうですね。
プロ中のプロにこんな素人がこんなこというのはなんですけど、お金があればあるほどいい情報も入ってきて、お金があればあるほど儲かりそうな投資機会もたくさんあって、お金があればあるほど信用も手にしてレバレッジが効いてくる。

なるほど。

そういういろんな要素が積み重なって、お金持ちにとっても有利にできてるっていうのが、今の資本主義なんじゃないかなっていう風に。

やっぱりそのインターネットとか環境が整備されても情報とか投資機会っていうのはなかなか入りにくいもんなんですか?

ぶっちゃけ、色々な証券会社さんがあったりとか色々なプライベートバンクっていらっしゃいますけど、そんな情報入るんだっていう情報を、僕がお金持ちになってから色々仕入れさせていただいたり、聞く機会が増えました。こんなに情報にも恵まれる機会にも恵まれるんだったらお金減るはずないよね。それはどんどん増えていくよな。っていうのは自分も実体験として感じていたことがあって…。

はい、リアルな話ですね。

でも、それがまさにそのポジションに行けたのであれば、すごくいいことじゃないですか。でも、それにこう社会的な問題を感じてらっしゃることなんですよね。

気持ちよくないんですよね。あの、自分ばっか儲かっても気持ちよくないので、なんかあんまり僕。そういう他の会社に投資したりとか。 金融商品買ったりとかやらないんですよ。

他の物を買うなら自分で何かを作り上げて、そこに自分のお金を投資した方が結果面白いし、もしかしたら大きくなるしっていう風な期待感があるのであんまりあの細かい運用みたいなのにやんないですけどね。

そうなんですね。全くやらない?例えば個別株買ってとかそういうことはされないですか?

たまにやるとしてもめちゃくちゃ応援したい会社。または日本にとってこの会社は絶対必要だ。そういう風に信じられるような会社を中長期ぐらいのスタンスで応援したりってことはありますけど。

それは非上場企業の方が多いんですか?

えっとね。上場も非上場企業は自分でファンドみたいなものを組成してそこを通して今4、50社ぐらいには出資してますけど、普通の上場企業の個別株っていうとやっぱ応援したいとか。この会社になんか儲かって欲しいとか思った時に中期ぐらいのタームで少し出資したりすることはありますけど。 ただ、基本的には純投資ではないです。

聞きたかったんですけど、どうやったら金持ちになれるんですか?

あ、これめちゃくちゃ簡単で自分で出資した自分の会社を大きくさせる。

やっぱり自分の会社を大きくする。
これが一番お金持ちへの道だそうです。

資本主義のいろんな仕組みっていうのは、それをやる人にとって一番有利にできているんで、願わくば上場させてさらに大きくしてっていう。そういう風にいけばこう一番簡単ですね。

なんか私、サラリーマン時代より今の方がこう収入が上がったんですね。

今いくらぐらいもらってますか?

あの、ま、これぐらいはもらってるんですけど、そうするとでももっと欲しい、とかなんかもっと頑張ってお金持ちになりたいとか、意欲がどんどん高まっていくんですよ。 

めちゃくちゃいいことじゃない?

これはいいことですよね。

めちゃくちゃいいことだと思います。

だからなんかまず人のためっていうところじゃなくて、まずは自分自身の経済的な自立みたいなところを求めてるんですけども。

先ほどの対話みたいに、やっぱり人はもっと広がっていくというか、格差みたいなのが広がっちゃうんじゃないかなって思うんですよね。

そうなんですね。

そういった心配もあって、その根本的な原因について前澤友作さんはどうお考えですか?

いや、僕はわかんない。その専門家を前にして言うのはあれですけど、資本が一部の人に偏っちゃってる。株持ってる人と持ってない人の差がすごいわけですよ。持ってる人はすごい持ってる。 持ってない人はもうほぼ0で。こっちの持ってない人側が日本で言うと7、8割の人なわけで、この持ってる人は2、3割しかいないんだけど、その持ってる量がものすごいんで。 

結果どんどんどんどん所得格差が開いていくっていうのが、今の資本主義の持ってる人のバランスを少し分散して、もうちょいフラットにしていくっていう。

山で言うと大多数の何も持ってない人が酷い目にあって、そっから持ってる一握りの人が得をするようになってるのが今。

これをもうちょい富士山ぐらいにできたらいいなっていうで、こう裾のをもっとこう広げていくと良いかな?と。

なるほど。

もう今のNISA、iDeCoとかもう始まってすごい。でも、そういう意味でこう投資への気運みたいなのって、なんか日本国内でも高まってるように感じ、めちゃくちゃいい。

これもいいことだとは感じられてます。僕もね、後藤達也さんもね。独立してめちゃくちゃ稼いでると思いますけど、前澤友作さんまでもいかなくてもね。

ちょっと話の腰っちゃうかもしれないけど、ちょっと違って、確かにあの日本経済新聞社にいた時より収入は増えたんですけど、あんまりこう収入増やすことには拘りはなくて、ある程度の収入は必要ですけど、一定水準を超えると、そんなにそっから収入が2倍になったからって、その日常生活が2倍ハッピーになるとも限らないところあるじゃないですか。むしろこうやって、その前澤友作さんとお話する機会を頂いたりとか、なんかこう社会貢献したりとかの方がむしろ喜びを感じるようなところがあって、そういう意味では個人的には資本主義みたいなものから少し離れてきてるのかな?っていう気はしたりするんですよね。 

で、実際いろんな今の20代、30代の人とかと話していると、例えば20年ぐらい前の20代、30代の方と比べて、とにかく金稼ぎたいとか、六本木ヒルズに住みたいとかですね。いい車乗りたいとかっていうのって今もいるんでしょうけど、20年前よりは少し価値観変わってきているのかな?っていう気はしますね。

僕はですね。 さっきと言ってることと全然違いますが、稼いで何に使いたいですか?

いや、やっぱり前澤友作さんみたいなあのプライベートジェット欲しいですよ。 

ああいうのは欲しいですね。でもそれこそやっぱ社会に貢献するためにも資本は必要だなっていうのはなるほど、そう感じるところですので、その株っていうのも結局こう富を生み出す道具に近い。

この番組でも色々学ばせていただいて気づいたところでありますけど、ご自分でも。

じゃあ、結構株式投資はしていますか?

そうですね。まさにブームに乗っかって投資信託とか個別株やっていますけど、アメリカとかってそれこそ格差もすごいじゃないですか?

どうですか?

まさに資本主義の原理原則に忠実だけどね。

アメリカの人の株式投資化比率って多分5割近くまで皆さんやってらっしゃる。

やっぱ家計に占める金融所得の割合が多分日本より全然高いですし、ちょっとバグってるのかもしれませんけど、S&P500とかのPERとか見てて25〜26倍とかぐらいですか。今は日経平均株価だと5〜6倍じゃないですか?仮説ですけど、投資家が増えれば増えるほどマーケットが盛り上がってそういった各種指標も上がっていって良くなる。そうすると企業も資金調達しやすくなったりするんで、そういういい効果があるんじゃないかっていうのは思いますけど、アメリカはやっぱりその株式投資とか投資信託を買うっていうのが文化としてかなり根付いてるんですよね。

小さい頃から株式ってなんだろうか?とか企業経営って何だろう?っていうこと、結構考えることが多かったりするので、それはやっぱり違いますよね。日本は今までは遅れていたと思うんですけど、そのなぜかっていうと、日本がやや報酬的なあまりリスク取らないタイプのカルチャーがあったりだとか。あとは最近株が株上がってますけど、10年ぐらいまで結構停滞していたので、そういうこともあってこう株をやるっていうことに対して、ネガティブな印象がすごく強かったと思うんですよね。

今それが逆転し始めてると思うんですよ。例えば日経平均ってこの10年あまりで4倍ぐらいに上がってると思いますし、それこそNISAとかでこう資金が動き始めてると思うんですね。いろんな取り組みが重なっていくと。 その投資に距離を置いてた日本人の感覚って結構変わってくると思うんですよ。この2、3年でも変わってきてると思いますけど、次の2、3年とかって結構大事なフェーズかな、と思いますけどね。

確かに。

だから先ほどおっしゃってましたけど、アメリカが5割だったら、日本はまだ2、3割しかいないんで、それはこう増やしていって本当にみんな株を持つような日本社会にしていきましょう。っていうのが、その考えとして、それがあの僕が言っている国民総株主を目指すよっていうやつです。

ということですよね。

だからそういう意味でも、あの今日のトピックの2つ目にも載せさせてもらってるんですけど、この今の資本主義をどう壊すか?っていうのか、新しい形を提唱されるのかな? とは思うんですけど、どう思われますか?

壊すつもりはないけど、しかもそれを何かまた何々主義って新しいものにするっていう、そこまでするもないので、やっぱり資本主義という仕組みを全ての人たちが生かしつつ、幸せに人生を過ごす手段がないもんかって。やっぱりこう。色々考えた結果、やっぱりちょっとでもいいから、みんなが資本を持つと、この資本主義における経済という獲物にね。少しでも自分が主体的に関与できるような状況を皆さんに作っていただく、つまり株を持ってもらって、もっと主体的に経済に参加しませんか?っていうのを僕が言いたいことです。

確かに主体的になりますもんね。それを持ってるともう他人事じゃなくて、自分が株主なんだっていうその自覚を持って社会に参することになると思うんですけど、多分持った瞬間から日経平均がどうとか、ちょっとニュースが、いつも気になんなかったニュースが気になったりとかありますよね。

もう最近ずっとテスラのことばっかり考えていますもん。個別株とかで買っちゃってるんで。でもそれぐらい今まで興味関心持ってなかったものが持つようになって、そこを起点にこう社会全体に興味が広がっていくってことになるんですけど、株を持つことがいい入口にあるっていうのはその通りだと思いますね。 

やっぱり自分のお金が関わってくると、世の中の関心の度合いが全然変わってきますし。結構投資関係のコンテンツってYouTubeでもめちゃくちゃ再生回数回ってるじゃないですか?これってやっぱり投資やってる人が増え始めてるからだと思うんですよね。投資もしていないのに、例えば日銀がどうとかって言っても関係ないし、難しいのが今気運がすごく高まってるんですよ。これは過去になかったことですよね。日銀は一例ですけども、いろんなその経済のニュースとか、海外の情勢っていうものを自分からこう調べていって、世の中の動き見ていくのって、ビジネスパーソンにものすごく大事なスキルだと思うので、それがその呼び水的な物を持ってる。

すごく大事なことかなと思います。

その上でこのカブアンドの事業は、ぜひ詳しく伺いたいんですけど、これは国民みんなが株を持ちましょうよ、ってところは理解できたんですけど、本当に素朴な疑問として、株&では何ができるんですか?

はい、めちゃくちゃ簡単に言うとサービスを提供しますので、それを利用してくださった方に対価としてポイントの代わりとして株を上げちゃいます。うちの全然関係ない会社の株じゃなくて株&ピースって会社でやるサービスなんですけど、その会社の自社株をプレゼントします。

電気代、モバイル通信とか出てますけど、そういったサービスを利用することで貰えるんですか?

そうです。 
株が取得できるタイプ6つサービスやるんですけど、電気、ガス、モバイル通信、これはMVNOってやつですね。あとインターネット回線。それからウォーターサーバー。 そしてもうそろそろ迫ってきますけど、年末にかけて誕生するふるさと納税の6つのどれかしらでも構わないですし、もちろん全部使って頂いたりしても良いです。これらを利用してくださる方に株式ををインセンティブでお渡しすると。だから全部使うってなったら株&経済圏じゃないですけど、なんかもう全部そういう意味では使ってるとその分だけ株が取得できそうですよっていうこと使うほど株が溜まる。 電気代が株になる。ガス代が株になる。 気づいたら株がどんどんどんどん溜まっている。で、もしかしたら上場しちゃうかもしれない。上場したら株価が、持ってた株があらあらあら上がってるみたいな、というのをちょっと目指したいなっていう。

私、そういうのに弱いんですよね。
やっぱポイントっていうものに対する意識って日本人強いですからね。

これがうまく機能するか私は分かんないですけども、面白い試みだなと思います。

イメージで言うと、例えば月1万円払うと100円分、通常だとポイントもらえるのが株になります。ちょっと複雑な手続きだったり、その仕組みを取っているので簡単には説明できないんですけど、単純に言うとそういうことですね。

前例ってあるんですか?

おそらくないと思います。

どうやって思いついたんですか?

いや、そこはやっぱポイントじゃダメだよね。 で、ポイントってやっぱり企業側からしたらお客さんの囲い込みにしかならないんですよ。逃げていってほしくないから、ずっと使ってて欲しいからポイントバンバンバンバンばらまいて、もう1回なんとかうちの経済圏内のサービス使ってくださいよっていう囲い込み戦略なんですけど、結局1ポイントはずっと1円のままじゃないですか?価値はそのままというのがポイントだと思うんですけど、株であればまず株主にその時点からなっていただけるんで、株主同士じゃないですか?僕も経営者としてもちろん株も持ちます。お客さんは、株主同士としてこの経済圏を一緒になって盛り上げていきませんか?と。

で、願わくば上場も一緒に目指しませんか?と。そうすれば、今皆さんに渡した株の価値も一緒にこう上げていくことができるじゃないですか?1ポイント1円のままだけど、株はもしかしたら将来こう価値が上がっていく可能性もある、こういう体験を皆さんとすることによって株主をどんどん増やしたい。 

でも実務的にすごく大変そうな気がするんですけど…。

詳しい方であればあるほどその質問をいただくんですけれども、それこそ場合によって1人100円とか200円ぐらいの小額のレベルで、それがものすごい数になってくるとすごい大変そうです。

あと、やっぱり株の投資ともなると色々政府当局との調整とか厳しいですよね。通常のポイントとはちょっと次元が違う。

そこをクリアっていうのはぶっちゃけ、準備に3年ぐらいかかりまして…。

ええ。

でもね。そうでもないっていう、その金融商品、取引法の中でどこまで何ができるのかっていうのを研究して色々検証した結果、今回、株アンドのスキームまで持って行ってますので、それを見ていただければ大体の路線はご理解いただけるんですけど、こういう仕組みを枠組みを準備することができたっていう。

株を配るというのは3年ぐらい前からあったってことなんですか? 

本当はもっと前から実はありました。
3年前までちょっと宇宙行ったり、なんなりでバタバタしたじゃないですか?

…あんまり聞かないですけどね。 宇宙行ってたからバタバタしてるとか(笑)

確かに確かに。

でもあの疑問なんですけど、これ株って確かにこう上がっていくことで投資家側からすると嬉しいじゃないですか? 株上がったってなるんですけど、この株アンドの株が上がるのってどうしたら株って上がっていくんですか? 

すごくシンプルで、売上や利益が上がって会社の価値が上がっていけば、1株あたりの利益も上がりますし、それはつまり株価が上がってるっていうことと同等になるのと同じことなんです。

だから利用者が多ければ多いほどいいものなんですか? これってのは一見利用者がどんどん増えてしまうと株を持ってる人も増えるよねと。だから株主がどんどんどんどん増える。つまりは希薄化してしまうというあの懸念を想像する方もいるんですけど。

利用者が増えれば同じように売り上げ、利益もどんどん増えていくわけです。

で、あとはそのユーザーが増えれば増えるほどネットワーク効果だったりとかその規模の論理というか、規模の経済っていうのが働き始めるんでより、いろんな意味での効率が上がっていって利益率も改善するんですよ。そうなるとユーザーが増えるイコール黒字じゃなくて、それより早いペースで売上げ、利益が拡大していけば、その金額をカバーできるだけの価値の上昇は見込むことができるというか。

なるほど。
ところで上場っていうのも目指されると?

もちろん。
お渡しする株は未公開株の状態でまずお渡します。で、それを売却していただくためには、我々が東京証券取引所でも、とにかくどこかの取引所に上場して、皆さんがお持ちの株を売れる状態にしないといけませんので、上場はなるべく早いタイミングで目指します。

上場って早くても多分何年かかかるじゃないですか。で、その株を付与されてから上場まで待てないと俺売りたいって言って売れるもんなんですか?

売れません。

売れない? 
それは上場までは現金化できないものとしても持ち続けるってことですね。
これ逆にそのあんまりこう悪いシナリオで失礼かもしれないですけど、なかなか事業がうまくいかなくて、何年経っても上場できないってなると…