朝日放送グループホールディングス<9405>は、2024年3月期の決算で、アニメ事業の売上高が60億円の拡大したことを明らかにした。2017年3月期にアニメ事業を開始した時、その売上高は7億円だったとのことで、わずか7年で8.6倍に急成長したことになる。
同社では、成長を続けているアニメ事業の成長を加速するため、2023年10月、アニメ関連会社をまとめてABCアニメーション傘下とする再編を行った。ポイントは、アニメというIPをマルチウィンドウで展開し、マネタイズしていくためのストラクチャーの構築がポイントだったという。
マルチウィンドウとは、コンテンツを様々なメディアに時間差をつけて露出して収益を最大化していく手法で、具体的には国内外へのセールス、商品化グッズ、イベント舞台などに展開し、今期はゲーム分野にも取り組んでいく考え。
さらに大きく伸ばすためにM&Aを中心に様々な施策を検討しており、アニメのIPをより高い付加価値を持って展開するための布石にしたい、とした。ABCアニメーションは、昨年10月、CGCGスタジオの買収を行っている。