【馬場功淳】「Proof of Gaming」


『Brilliantcrypto』は、「Proof of Gaming」という新しいモデルを導入した持続可能なブロックチェーンゲーム(Play to Earn)です。ビットコインのコンセンサスアルゴリズムである「Proof of Work」から着想を得て、ゲームプレイが宝石の価値を証明することで他人の価値を創出する「Proof of Gaming」という新しいモデルを導入、メタバースに価値ある経済圏を生み出す日本発グローバルでの大型プロジェクトです。

「WebX」で行った発表会では、株式会社コロプラの創業者兼代表取締役会長で、株式会社Brilliantcryptoの代表取締役社⾧ 馬場功淳が登壇し、『Brilliantcrypto』のプロモーションビデオを初披露するとともにプロジェクトについて説明いたしました。
さらに、メタバースに国境はなく、価値ある経済圏を生み出すにはグローバルでのヒットが必要不可欠なため、日本発グローバルで成功を収めるための強力なグローバルパートナーとして、世界的サッカークラブ「パリ・サン=ジェルマンFC」とのOFFICIAL PREMIUM PARTNERの契約についても発表。元PSG・カメルーン代表のパトリック・エムボマ選手もサプライズゲストとして登壇し、トークセッションが行われました。
また、今回のWebXでは基調講演で岸田文雄内閣総理大臣がビデオメッセージで登壇し、「メタバース空間に価値ある経済を生み出す魅力的な大型プロジェクトが世界に向けて発表される」と、当社の発表について言及いただき、発表に注目が集まりました。

【発表会プレゼンテーション内容】
株式会社Brilliantcrypto 代表取締役社長 馬場功淳
本日は当社のプロダクトの発表会にお越しいただき、誠にありがとうございます。今朝の基調講演において、岸田内閣総理大臣より当プロダクトについて言及をいただきましたことを大変うれしく思っております。本日発表のプロダクトのリリースは、おそらく来年年初になりますが、改めてしっかり頑張っていこうと思っています。


■ビットコインと同じようにすればデジタルで宝石ができるのでは?
当社のプロダクトのキーワードは「Proof of Gaming」です。
web3、メタバース、AIの技術が世界をにぎわせています。この3つの技術がお互いに総合補完しながら人類の次の未来を作り、おそらく人類を仮想の世界に連れていくのではないかと思っています。それが5年後なのか10年後なのかわからないですが、そうなったときにひとつやりたいことがあります。ブランドなど、現世界で本物と言われているものを仮想空間に持ち込みたい、仮想空間で楽しみたいというニーズが出てくると思います。その時、所有感や目立っている感じというのは、本物じゃないと評価されない時代が来ます。だからそれを見越して、企業もNFTで商品を出しているのだと思っています。
 ただ現世界においても、誰も存在の証明が出来ず、しかも世界にあふれていて、なおかつ本物か偽物かが非常に大事なものがあります。それは「宝石」や「貴金属」です。身に付けている所有者がいても権利元がいません。なぜなら地上に人類が誕生する前から鉱物としてあったものだからです。例えば、ダイヤモンドをNFTに持ち込もうとすると、誰かが本物だと主張できても、それは誰も信じない。仮想の世界ではこのままいくとハイジュエリーのブランドさんたちが困ることになります。これを我々が解決したいと思っています。デジタルデータのさまざまな宝石、それが保証されるサービスを作りたい。それをゲームとAIの力で実現したいと思っています。
 実は世の中に成り立ちも見た目も似ているものがあります。それはビットコインです。ビットコインは基本的には通貨として世に出ましたが、その資産性の高さから、今ではデジタルゴールドとして呼ばれることのほうが多いかと思います。なので、宝石と比べて同じ宝飾品です。当然ファンジブル、ノンファンジブルの違いはありますが、基本的には同じものだと思っております。我々はビットコインと同じようにすればデジタルで宝石が出来るんじゃないかと当初考えました。ビットコインは「Proof of Work」という仕組みでその存在が証明されています。大量のハッシュ計算をして、他人のトランザクションを保証し、その報酬としていくばくかのビットコインをもらうという非常にシンプルかつユニークなこのマイニングの仕組みがビットコインの最大の魅力だと考えています。我々のプロダクトでもこれをやればいいのではと思ったのですが、ハッシュ計算はいろいろな問題を引き起こしています。計算のパワーがものをいうため、プロの世界になり個人が太刀打ちできなくなっています。そして、それゆえに高いエネルギーを使い、環境に悪いと言われています。

■「Mining from Bitcoin's Block Hash」でProof of Gamingを実現
今回デジタルの宝石を作りたいと思ったときに、Proof of Workの「Work」、計算の部分をゲームに置き換えれば個人がずっと楽しくマイニングできるんじゃないかと思いました。これがキーワードの「Proof of Gaming」です。
 Proof of と名がつくからには、すべてが厳密でなければいけません。厳密とゲームは反する言葉です。宝石を我々採掘場を運用するゲーム運用者に勝手に生成されたら困るわけです。ビットコインに置き換えると、ブロックハッシュの計算の答えを、実は誰かが知っている状況です。それではビットコインが成り立つわけありません。誰も知らない、それを計算機を使って解かないといけないのでビットコインが成り立つわけです。なので、どうやって解決しようかと悩んだのですが、思いつきました。「Mining from Bitcoin's Block Hash」。ビットコインの昔からあって今も増え続けているブロックチェーンデータそのものを使えば、出来るのではないかというアイデアです。これによって、事前に結果を予測できない、公開されたロジックで結果を再現可能、開発者であっても不正に宝石を生成できない。ユーザーが掘らなければ絶対に宝石が出ないというアルゴリズムが完成しました。そして、ゲーム運用として恣意的なパラメーターの変更をやるのですが、これをAIに日々の意思決定をさせることで、より非中央集権的な運用ができるんじゃないかと考えています。つまりブロックチェーンのデータをそのまま使うことによって、我々が絶対に整備できない、ユーザーが掘らないと絶対に宝石が出ない、そして掘られた宝石が一生ゲームとして残るような世界観が実現できたと考えています。まさしく「Mining from Bitcoin's Block Hash」そのものに意味があるんだと思っています。ビットコインは誰かの役に立っていて、しかも人類史上最高のパワーを使ってできたデータです。ここからマイニングします。一言でいうと「エモい」と思います。ここがこのプロジェクトで一番気に入っているところです。
 「Sustainable Play-to-Earn」についても解説します。ビットコインはハッシュ計算をしてトランザクションを保証してビットコインを成り立たせ、その報酬としてビットコインをもらえます。我々のプロジェクトはゲームをすることで今までにないものを生み出し、報酬をもらえます。これらは本質的に同じことをやっていると思います。ビットコインをポンジや賭博という人はいません。であるならば、同じようにBlliantcriptのProof of Gamingもそうであろうと思っております。
 次にロードマップについてです。おそらく来年の早い時期、遅れる可能性もありますができれば2月くらいにマイニングの部分をリリースさせていただこうと思います。これで世界中のマイナーを呼んで掘っていただく。でも掘っていただいて出てくるのは原石だけなので、フェーズ2ではジュエリーデザインをする機能を作ろうかと考えています。NFTを集めてNFTを作るのは非常に面白いですし、使いやすくなるかと思います。そしてユーザー様の信任を得られている前提ですが、フェーズ3では、その時流行っているメタバース空間に展開することで実際に宝石を使えると思います。これが我々のマスタープランです。さらにフェーズ4ではこのプロジェクトで生成されたダイヤモンドやルビー、エメラルドなどを使って、ハイジュエリーの方々がデザインして自社のものとして販売したら、このプロジェクトの大成功のポイントになると思います。おそらくうまくいって5年から10年くらいかかるのではと考えています。それを目指してがんばっていきたいと思っております。

■クローズドテストではこれまでにない評価が
Coincheckさんやpolygonさんなど我々のグローバルパートナーとして既に発表させていただいていますが、このプロダクトは世界リリースなので世界中の方が面白いと思っていただけることを確認するために、2カ月前にクローズドαテストを行いました。ゲーム開発者としては人の評価を初めて得るのはすごく怖かったですが、非常にポジティブな結果でした。例えば、このゲームはProof of GamingとProof of Workはイコールだと言っているのですが、ハッシュ計算はすごく大変なので、紐づくゲームプレイも非常に大変です。ゲームをクリアしてくれるかと思っていたのですが、85%の方が面倒なゲームをプレイして報酬もないのにクリアしてくれました。そして、面白いと言ってくれ、他の人にも勧めたいと言ってくれました。僕は今まで100個くらいのゲームを作っていますが、事前のβテストでこんないいことを言われたことはありません。ゲームの面白さは確認されていますし、Proof of Gamingの思想もしっかり持っているのでワークすると思っています。
8月には全世界でβテストを公開させていただきます。登録は本日からなので、参加してProof of Gamingを見ていただければと思います。