【CyberTwitterX】楽天モバイルのために犠牲になったヘビーユーザーたち――SPU解約の衝撃とその背景


楽天が4月1日からスーパーポイントアッププログラム(SPU)の解約を始めたことで、インターネット上では大きな波紋が広がっている。SPUとは、楽天経済圏のサービスを利用することで、楽天ポイントの付与率を高めることができるプログラムだ。楽天のプレミアムカードや楽天銀行、楽天商圏などのサービスを利用すると、ポイントが5倍になるというメリットがあった。

しかし、このSPUは楽天モバイルの契約者に限定されることになった。つまり、楽天モバイル以外のプレミアムユーザーは、SPUの恩恵を受けられなくなったのだ。これは、楽天が楽天モバイルのユーザー獲得に全力を注ぐという決意の表れとも言える。楽天モバイルは、2023年3月末までに700万人の契約者を目指しているが、現在の契約者数は約400万人にとどまっている。楽天は、この差を埋めるために、SPUを楽天モバイルの切り札として使ったのだろう。

しかし、この判断には、楽天経済圏のヘビーユーザーたちからの激しい反発が起きている。彼らは、長年にわたって楽天のサービスを忠実に利用してきたにもかかわらず、あっさりと見捨てられたと感じているのだ。楽天は、SPUの解約に伴って、ポイントの付与率や上限を変更したが、これは実質的にポイントの減少を意味する。楽天によると、8割のユーザーはポイントが増えるというが、逆に言えば、2割のヘビーユーザーはポイントが減るということだ。彼らは、楽天モバイルに興味がないか、契約できないか、契約しても満足できないかのいずれかである可能性が高い。彼らにとって、SPUは楽天経済圏の肝であり、その価値を失ったことは、楽天との関係を見直すきっかけとなるかもしれない。

楽天モバイルのために犠牲になったヘビーユーザーたちの声は、楽天に届くのだろうか。楽天は、楽天モバイルのユーザー獲得に成功するのだろうか。それとも、楽天経済圏の崩壊を招くのだろうか。楽天の今後の動向に注目が集まる。