【CyberTwitterX】ポケカのサイコロニブイチは賭博罪になるのか?


トレーディングカードゲーム(以下、トレカ)は、世界中で人気のある趣味の一つです。ポケモンカードや遊戯王カードなど、様々な作品のカードを集めたり、対戦したりすることで楽しむことができます。しかし、トレカには一般的な財物とは異なる特徴があります。それは、カードの価値が市場の需要と供給によって変動するということです。つまり、カードの価値はコレクターやプレイヤーの間で決まるものであり、法的には明確な基準がないのです。

そこで、トレカを使ったゲームについて、賭博罪の観点から考えてみたいと思います。賭博罪とは、財物をかけて掛け事をした際に成立する罪です。賭博罪を構成するには、偶然の勝敗により財物等の得損を払うことと、財物や財産上の利益をかけることの二つの要件があります。では、トレカを使ったゲームは、この二つの要件を満たすのでしょうか?

今回取り上げるゲームは、サイコロニブイチというものです。

これは、最近カードショップで行われることが多いゲームで、以下のようなルールになっています。

■一回のプレイ料金は3000円で、最下位の景品からスタートする。

■ダイスカップでサイコロを3つ振り、サイコロ3つの合計の数字が偶数か奇数かを予測する。

■当たれば商品のランクが上がり、外れれば最下位の商品になる。

■ランクアップを選んだ際に追加料金は必要なく、いつでもやめることができる。

■ゾロ目が出れば偶数奇数関係なくランクアップできる。

■最上位の商品はM2GXのシークレットカードで、最下位の商品は不人気SRカードである。

このゲームは、一見すると賭博に見えます。なぜなら、現金をかけてサイコロの偶然の勝敗によってカードのランクが変わるからです。しかし、実際には賭博罪には当たらないと考えられます。その理由は、トレカが財物に相当するとは言い難いからです。

一般的に財物とは、現金、有価証券、土地、車などの資産的なものを指します。トレカは確かにフリマアプリやカードショップで売買されていますが、法的には財物として認められていません。トレカの価値は、市場の動向や個人の好みによって変わりますし、カードの状態や保存方法によっても変わります。また、トレカはカードとしての機能を持っており、ゲームやコレクションとして楽しむことができます。つまり、トレカは財物ではなく、趣味の道具や玩具としての性質が強いのです。

したがって、サイコロニブイチでカードをかけることは、財物や財産上の利益をかけることにはならないと考えられます。そのため、賭博罪で即逮捕されるということはありません。

もちろん、あまりに高額なカードを投入したり、現金や財物と交換したりすると、別の問題が発生する可能性もあります。

しかし、常識の範囲でお客様が楽しんでくれたら、それで問題ないと思います。