キヴォトスの星空に輝くシャーレの物語と問題児の恋心

【小説の書き出し】
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「おはよう、先生。今日も元気そうだね。」

連邦捜査部「シャーレ」の部屋に入ると、ミカが笑顔で迎えてくれた。彼女は銀髪に青い瞳というクールな外見をしているが、性格は明るくて無邪気だ。トリニティ総合学園所属の生徒で、かつては生徒連合「パテル」のリーダーだったが、今はシャーレの顧問である私の助手をしている。

「おはよう、ミカ。今日も一緒に頑張ろうね。」

私は彼女に頭を撫でて、机に向かった。私はキヴォトスという学園都市に赴任してから、シャーレの顧問として様々な事件や問題に関わってきた。シャーレとは、学園都市内で起こる犯罪やトラブルを捜査する部署で、生徒たちが自主的に参加することができる。私はシャーレのメンバーとして、生徒たちのことを何よりも大切にし、どんな問題にも真摯に対応しようとする優秀な指導者だと自負している。しかし、一方で変人や変態と呼ばれることもある。

「先生、今日は何か予定があるの?」

ミカが私の隣に座って、興味津々に聞いてきた。

「そうだね。今日は…」

私はシッテムの箱というタブレット端末を取り出した。これは私が持っている特殊なアイテムで、オーパーツと呼ばれる古代遺物の一つだ。この端末にはアロナという高性能AIが搭載されており、私のパートナーでもある。アロナは少女の外見をしており、人格を持ち、外見相応の知識レベルを有する。彼女は私をアシストする秘書を自称するが、時々不可解な言動や行動を取ることもある。

「アロナちゃん、起きて」

私は端末をタップして、アロナを呼び出した。

「おはようございます、先生。今日もご機嫌いかがですか?」

端末の画面にアロナの姿が映し出された。彼女はピンク色のヘイローという部位があり、本人の感情に呼応して様々な形状・色に変化する。今日は星型で青色だった。

「おはよう、アロナ。今日も元気そうだね」

私は彼女に挨拶した。

「ええ、先生が元気なら私も元気です」

アロナはニコニコと笑った。

「先生、今日は何か予定があるんですか?」

ミカが再び聞いてきた。

「そうだね。今日は…」

私は端末を見て、今日の予定を確認した。

「今日は、シャーレの新入生歓迎会があるんだ。私たちは、新入生たちにシャーレの活動やルールを説明する役目がある」

「そうなんだ。新入生かぁ。どんな子が来るんだろうね」

ミカは興味深そうに言った。

「それは、会ってみないとわからないね。でも、きっと素敵な子たちが来ると思うよ」

私はミカに笑顔で言った。

「そうだね。先生が言うなら、信じるよ」

ミカは私に甘えたように言った。

「あははっ!何これ、おもしろーい☆」

ミカは私の腕に絡んで、くすくすと笑った。

「どうしたの?」

私は彼女に訊いた。

「ふふふ…先生って、本当に優しいよね。新入生のことも、私のことも、みんな大切にしてくれる。でもね…」

ミカは私の耳元に口を寄せて、ささやいた。

「…先生は、騙されやすいんだよ。どうしようね?もう、逃げられないよ?」

彼女の声は甘くて囁くようだった。

「えっ?なに?騙されやすいって…」

私は彼女の言葉に戸惑った。

「あははっ!もう。こーんな簡単に私を信じちゃうなんて、先生ってホント…あれほど「私を信じないで」って言ったのに…」

ミカは私の頬をつついて、からかった。

「それは冗談だろ!?本当に信じなかったら、どうするんだよ!」

私は彼女に抗議した。

「ん?本当に信じなかったら…それはそれで面白いかもしれないね。私がどこまで先生を惑わせられるか…試してみたいかも☆」

ミカは私の目をじっと見つめて、意味深な笑みを浮かべた。

「…あれ。もしかして…怒った?私が問題児だってことくらい、先生だって知ってたでしょ…?」

彼女は私の反応を見て、少し不安そうに言った。

「知ってたとしても、こんなことするなんて…」

私は彼女の態度に苛立った。

「その…困らせたかったんじゃないの。先生に、嫌われるのは…やだ…でも…ちょっとだけ…ほんのちょっとでいいから…先生と、一緒にいたかったの…。」

彼女は私の胸に顔を埋めて、小さく呟いた。

その瞬間、端末が鳴った。

「先生、緊急連絡です。シャーレからです」

アロナの声が聞こえた。

「何だ?何かあったのか?」

私は端末を見て、驚いた。

画面にはシャーレの部長であるレイナが映っていた。彼女は真剣な表情で言った。

「先生、すぐにシャーレに来てください。新入生歓迎会が中止になりました。理由は…」

レイナの言葉が途切れた。