映画界の巨匠として知られるジェームズ・キャメロン監督が、AI（人工知能）による映画制作について、自身の見解を語った。キャメロン監督は、AIが俳優や脚本家に取って代わることに対して、強い懸念と反対の姿勢を示したのだ。
キャメロン監督は、カナダ生まれの映画製作者で、『ターミネーター』『エイリアン2』『タイタニック』『アバター』などの大ヒット作を手がけてきた。彼は常に最先端の技術を駆使して、観客を驚かせる映像を作り出してきた。しかし、その技術には限界があるというのが、彼の考えだ。
特に、俳優組合SAG-AFTRAや脚本家組合WGAは、AIで生成した俳優の姿や脚本を使うことに反対し、俳優や脚本家の権利や尊厳の保護を求めている。キャメロン監督もこれらの組合と同じ立場であり、AIが人間の感情や思想を理解できないと主張する。
「私はAIが書いたストーリーには興味がありません。AIは人生や愛や嘘や恐れや不死などについて何も知りません。それらは人間だけが持つものです。AIは他人が言ったことをコピーして、言葉のサラダボウルを作るだけです。それでは観客は感動しません」とキャメロン監督は言う。
キャメロン監督は、「誰が書いたかが問題ではなく、問題は、それが良いストーリーかどうかということ」とも述べているが、それは自分自身にも言えることだろう。彼は『タイタニック』や『アバター』で世界最高の興行収入を記録したが、そのストーリーはオリジナルではなく、過去の作品や文学や神話などからインスピレーションを得たものだった。
キャメロン監督は現在、『アバター』の続編4本を制作中である。彼はこれらの作品で再び世界を驚かせることができるだろうか。それとも、彼自身がAI化してしまっているのだろうか。その答えは、これから公開される作品で明らかになるだろう。