東大AIシンポジウムに孫正義さん登壇スピーチ



東大のAIシンポジウムに孫正義さんが登壇してスピーチしてたのを聴いた。さすが、語り口が面白いね。

まず、世界一頭がいい蝶々と、普通の人間ってどっちが賢いと思う?って話。

そりゃ人間に決まっちょろうね。

人間は蝶々の40万倍のニューロンがあって、まあニューロンの数と知能は比例するよねと。

で、AIはどうかというと、GPT-4はすでにアメリカの色んな分野の大学の入学試験で人間のトップ10%レベルで、この時点である意味もう大抵の人間より賢いと言えるかもしれん。

で、孫さん曰く、AIはこれからの10年間で100万倍賢くなるよという。孫さんはAI関係とかも色々投資したりして、色々見て知ってるから断言できちゃうという。

僕は「えっ、そこまで言う?」と思ったけど、よ~く考えてみると確かに全然あり得る話かもしれない。

AIは色んな方面で改善の余地が残ってるし、そういう複合的な改善が掛け算で乗っかってくるからね。

たとえば、LLMのコンテキスト長は4千だの、1万6千、3万2千とか言ってたのが、昨日話題になってたLongNetだと一気に10億になるとか。

(ホンマに額面通りの性能かしらんけど)これだけで数万倍の改善だぜ。これに、パラ数が10倍に増やせる技術出てきたら、かけあわせて数十万倍の改善か?

この調子だとAIのパフォーマンスを100万倍にするのに10年も要らんかもな。

1年で足りるかも。

他にもプラグインでの改善、エンベディングでの改善、そういうの全部乗っかってくるから。

そうしてみると孫さんの言ってる事は妥当というか、控えめでさえあるかもしれない。

で、孫さんの話に戻るけど、そうやって100万倍にパワーアップしたAIと人間を比べるのって、もはや最初に蝶々と人間の知能を比べた話と同じようなもん。

もはやアホらしい。

そういうどえりゃー時代が来るでという。

なかなか面白い話でよかったんだけど、気になるのは孫さんのテンションがすでに、税金注入で手に入れた2240台のH100で作ったAIで、自分が世界を支配したも同然みたいな語り口じゃね?ってところかな。

もちろん僕らは抵抗するで?VRAM80GBのH100に比べるとカスみたいなVRAM24GBのRTX4090の拳で。