マージとは、英語で「融合する」「併合する」「統合する」などの意味を持つ単語です。
ITの分野では、複数のファイルやデータ、プログラムなどを、決められたルールに従って一つにまとめることをマージと言います。
例えば、マージソートというアルゴリズムでは、二つのソート済みの配列を合体し、一つのソート済みの配列を生成する処理をマージと呼びます。
ローラモデルをマージするとは、既存のモデルに新たな絵柄やキャラクターを追加学習させる手法の一種であるLoRAを使って、複数のLoRAモデルを統合することです。
例えば、アニメキャラのLoRAモデルと動物のLoRAモデルをマージすると、アニメ風の動物のイラストを生成できるようになります。
LoRAモデルをマージするには、sd webui supermergerというツールを使うことができます。
このツールでは、次のような手順でマージができます。
- LoRAタブをクリックして、マージしたいLoRAモデルを選択します。
- calculate dimension of LoRAsをクリックして、マージ可能なLoRAモデルの一覧を表示します。
- limit dimensionで数字を選んで、マージしたいLoRAモデルの次元数を指定します。
- そこで絞り込まれたLoRAモデルの中から好きなものを選びます。
- LoRAの割合を指定して、マージしたいLoRAモデルの重み付けをします。
- Merge LoRAsをクリックして、マージ処理を実行します。
- LoRAフォルダ内にマージされたLoRAモデルが保存されます。
以上がローラモデルをマージするということです。
興味深い技術ですね。