【藤田晋】一度うまくいった成功の型に囚われてはダメ

僕は一度成功したことに関してはそれをチャラにして、フレッシュな気持ちを持つようにしています。

成功体験の記憶に執着し、「このパターンでいけば勝てる」と思い込んでいたら、そうそう勝てなくなるからです。

とくにいまのように変化が激しい時代であれば、なおさらです。

成功したのは、流れのタイミングが見事に合っていたとか、自分の年齢的な要素が大きくものをいったとか、かなり恵まれたポジションにいたとか、さまざまな偶然の条件が重なってのことです。

こうした条件は、時間の推移とともにどんどん変化していきます。

そうすると当然ながら、同じ条件がそろった成功パターンでも再びうまくいく確率は非常に小さくなります。

成功するということは皆に知られるということなので、あの方法で金が稼げると思えば、あっという間に研究され、真似をされて、同じ手法は二度と通じなくなってしまいます。

相手が変われば、状況は異なります。一度うまくいった成功の型に囚われてはダメなのです。

常にその場その場で状況を判断する力が問われます。

自分の過去の成功パターンがうまくいくと思い込んでいる間にも、周りはもっと変化し、進化しています。

その思い込みが強いと、やがて周りから時代遅れだと思われ、人が離れていき、結局は運を遠ざけてしまうことになるのです。