経営陣に対する最大の抗議は株を売る事

減配を食らった後に経営陣を非難する株主がいるけど、こんな間抜けな話は無くて、そんな会社の株を買った自分の不明を恥じるべきだ。経営陣に対する最大の抗議は株を売る事だ。

こういう事を言うとすぐにメガバンや総合商社は減配しますか?とか、いや優良企業だから減配する訳はないさいもんはアホだとか、安直で極端な質問や罵倒を投げてくる人がいる。傾向を言ってるだけで、個別の企業毎に事情は違うのだから精査しろといつも言っている。

配当政策というのは微妙なニュアンスを含んでいる。石にかじりついても配当維持する気の企業もあれば、言ってみただけの企業ももちろんある。文面はどちらも似たような物だったりする。初心者がそこを読み取れるか?私は無理だと思う。

累進配当政策銘柄は減配しない安全な銘柄と思っている人が多いが、これで単なる努力目標である事がはっきりしたと思う。他の銘柄も三井住友FG、三菱商事、伊藤忠、いちご等、銀行、総合商社、不動産と景気後退期には赤字を出しやすいセクターに偏っている。

これらの業種はすぐに減配するイメージがあるので、アピールの為にあえて累進的配当制作を謳っているのだと思う。固い業種と思われている所はわざわざ累進配当を宣言したりはしない。本当に自信があってアピールしているのか、単なる努力目標に過ぎないのか、銘柄毎にその見極めはしっかりすべきだ。

配当金生活はとにかく減配を食らわないような銘柄選択をするのが肝だ。だから初心者向けではない。誰でも金利生活が出来たのは預貯金や国債の利回りが高かった時代の話で、高配当株を擬似債券とするしか無い現代では最低限の銘柄選択が出来ないといけない。

というような事をさんざん言ってきたのだが、増配ラッシュのアベノミクス時代には聞く耳を持つ人が居なかったので、阿呆らしくなってブログに書くのはやめた。