保険業以外の事業について

  • 企業買収というものは結婚に似ていて、喜びに溢れた結婚式に始まり、時とともに婚前の期待から外れていくものだが、まれにお互い思ってもみなかった至福にたどり着くこともある。個人的には、Berkshireの婚姻経歴は大部分においてまずまずではないかと思っている。まあ、「一体何を考えてプロポーズしたんだ?」と思う案件も一定数あったが。
  • それでも、今ではBerkshireの資本は「良」または「優良」のリターンを生む事業に投資されている。一番大活躍しているのは保険業だが、ここではまずそれ以外の事業について述べる。
  • 非保険事業で最も大きいのはBNSF RailroadとBerkshire Hathaway Energy(BHE)で、2019年の純収益は前年比+6%の合計83億ドル。
  • 次に大きいグループはClaytonHomes、International Metalworking、Lubrizol、Marmon、Precision Castpartの5社で、純収益は前年とあまり変わらず合計48億ドル。
  • その次に大きいグループは、Berkshire Hathaway Automotive、Johns Manville、NetJets、Shaw、TTIの5社で、純収益は2億ドル増の合計19億ドル。
  • 残りの非保険事業は、数多くあるが、純収益は1億ドル減の合計27億ドル。
  • 非保険事業全体では、2019年の純利益が前年比+3%で177億ドル。
  • ここで最後に1つ付け加えなくてはならないことがある。2011年に買収した、油添加剤を製造販売するLubrizolが2019年9月に火災の被害にあい、大きな損害が生じた。
  • 大部分は各種保険でカバーされることになった…のだが、実はLubrizolを保証していた大手保険会社の1社がBerkshireの子会社であった。テヘペロ(←とは書いてないけど、「聖書に『人を助ける時は見返りを期待するな』と書いてありますが、みなさまの会長はそれに従ったわけです」とかなんとか言ってジョークで流してます笑)