旧関電幹部は反社会勢力?

プロの金の渡し方やなぁ。
委員長「森山氏は長きに渡ってお祝いとか飲み会で黙って金配るだけで金の目的を明らかにしては渡さない。工事発注の便宜供与はたしかにあるが、それとお金が結び付くかといわれると、この事件は難渋を極める」

森山氏が地元との折衝を行い、フナクイムシ問題のような関電の後ろ暗い行為に関わっていたので、森山氏は関電の弱みを握る人物と知られていた。しかし、現実に森山氏が原子力発電所の運営の妨害行動に出るような人物であるかは甚だ疑問であると調査委員会は判断している。

フナクイムシ問題
高浜発電所からの温排水によりフナクイムシが増加

水面貯木場で食害が発生。町へ解決を陳情

木材不況で経営が厳しくなり、材木屋が3万坪の土地の買い取りを関西電力に要求

森山氏が仲介に登場

自社鑑定額の倍近い金額で関西電力が土地を買い取り円満解決

森山氏との会食、お誕生日会、花見等の饗応接待が交際費として記録されているものだけでも2009~2017年の間の合計で金額にして8952万0036円、回数にして421回に上る。

高浜発電所で同和地区出身者であることを理由とする差別事件が発生

部落解放同盟高浜支部から問題提起

人権研修の開催。森山氏が最後に総括

森山氏は、人権研修の機会に、関西電力の高位の役職員を出席者の面前で罵倒・叱責することもあった。

”苛烈かつ執拗な態様で精神的に追い込む”具体例
・ホテルのロビーラウンジ等の公衆の面前で長時間にわたり大声で罵倒・叱責を続ける。
・役職員の自宅に押しかけ家族の前で近隣にまで聞こえる大声で罵倒・叱責する。
・役職員の面前で、あえてその上司に当たる者に対し激しく罵倒・叱責する。

関西電力の人事にも介入する森山氏
・森山氏に配慮して当該役職員を通常の人事周期よりも長期間当該役職に留まらせる
・当該役職員を異動させる際には森山氏の意向を踏まえて社内の慣例よりも高い役職に任命する
・森山氏と接点のある人物を雇用するように強く求められ決定済み人事を覆す

150万しかもらってない岩根社長がクビになる一方、1億5千万もらってた豊松原子力事業本部長は取締役退任後にフェローとして月450万円の報酬を関西電力からもらっていたというのは、いくら何でも岩根さん気の毒だしやっぱり豊松さんはスゴイ人だったんだなぁと。

森山氏対応に関する高浜発電所長→豊松原子力事業本部長への報告メール。実に生々しい。

高浜発電所長→豊松原子力事業本部長への悲痛なメール
”発電所運営に支障。いつまでこんな対応をしているのか、大いに疑問。毎月京都で一対一の対話、月に10回程度(つまり2日に1回程度)の電話”
こういう過酷な対応を組織立って行わず発電所長一人に任せていたという点は厳しく批判されるべき。

森山氏から金品を提供された際に受領を拒んだり、後にそのまま返却しようとしたりすると「ごちゃごちゃ言うな。おれの志が受け取れないなら、原発はやめだと高浜の連中に言うぞ。」「わしの気持ちがなぜ受け取れないのか。」などと言って、森山氏が激昂することが頻繁にあった。

熊谷組が研究所新築工事を受注できるように、熊谷組に便宜を図ることを求める内容の電話録音。この文言だけ見れば反社の脅しにしか見えない。

まるでエセ同和のやり口
・この人権研修も、森山氏が経営陣を叱りつける等の出来事により同氏への畏怖心を抱かせ、同氏の影響力を維持強化する効果をもたらした。
・原子力発電所の立地県である福井県の幹部とともに人権研修を行う同氏について、同県に対する影響力を印象付ける場ともなっていた。

えせ同和行為とは「何らかの利権を得るため、同和問題を口実にして企業、行政機関等へ不当な圧力をかける行為」「同和問題解決のためではないのに同和問題解決のためと騙って利益を要求すること」であり、行為主体が被差別部落出身者だとしても、不当な利権や利益の要求はすべて、えせ同和行為ですよ

第三者委員会報告書で「モンスター」呼ばわりされるってなかなかないのでは。
"こうして関西電力は、高浜発電所3・4号機の増設に抜群の功績があり、増設・運営に伴う闇の部分にも関与し、世に知られたくない関西電力の秘密をも握ったモンスターと言われるような人物を作り出してしまったのである。"

総会屋も反市場勢力も、会社に弱みがあるからそこを突かれるわけで、関電も隠したいことがあって、それを盾におっさんから逆方向で強請られてたわけでしょ。お金出すってのが新しいタイプの恐喝だけど。その筋の人だけが悪いわけではなく、お互い持ちつ持たれつの関係だったんでしょうね。

少なくとも1982年から今の今までこれを放置していたのだから、歴代の関電幹部も同じことをやっていたと考えるのが自然だし、悪事に関わっていたのが関電だけのはずはないですよね。