やっぱり仕事は面白くないとね

ユニークなのは、その後、幼い頃からの夢だった「マンガ家」を目指して約1年間の修業生活に入ったこと。しかし、いくつもの賞に応募するものの、デビューには至らなかった。

ただ、「入賞しなかったマンガでも海外でなら、チャンスがあるのでは」と考え、イラスト投稿サイトを立ち上げた。

「ちょうどFacebookが日本法人を立ち上げるタイミングでした。そしてイラスト投稿サイトをつくっていたきっかけで参加したあるIT系のカンファレンスで、Facebook Japanの代表と知り合い、入社を誘われたのです」

「やっぱり仕事は面白くないとね、という思いが常にあります。そしてその根底にあるのが、幼い頃のモノづくりです。企業を経営するのも、私にとってはあの大好きだったモノづくりの延長なんです。だから儲かれば何でもやるというふうには私はなれない。でもつくったモノを大きく広めたい気持ちはある。だから、そこはバランスだと考えています」