『法律を守ろう』と言うと犯罪者よりもひどい制裁を受けるのが、この国の姿だった

僕は違法な働き方を是正するように、労働局に訴えただけです。制度にのっとって『法律を守ろう』と言うと犯罪者よりもひどい制裁を受けるのが、この国の姿だった。

「偽装請負」は認定され、隔離した空間での無意味な作業も「不法行為」と認定された。

「あのとき、何人かの非正規労働者と弁護士とで話をしました。会社からにらまれることを恐れて誰もが、告発を躊躇していた。だから『僕がやりましょうか』と手を挙げたんです。僕は支える家族がいないので万が一、クビを切られても大丈夫だから」