ファンケルがすごい会社になる理由




ファンケルの創業者が、クリーニング屋で下積みしていたときに作成した営業用のチラシですが、顧客に伝えたい情報の整理が完璧ですね。これだけでファンケルがすごい会社になる理由がわかります。

企画、デザイン、コピーワークで大切なことは、何かと聞かれたら、顧客の目線を客観視できることと答えます。それは、自分の好きな位置からではなく、顧客としての自分から生まれるものでもなく、あくまでも第三者としての顧客を客観視できる目線だと思います。

ファンケルの創業者が、L以上 S以下サイズ専門のアパレル事業を始めて4年で撤退した話は教訓ですね。創業者は「大小のサイズの服に品揃えがなく、ニーズがある」と考えたが、顧客は「サイズの問題でなく自分に似合う服が欲しかった」自分の都合をあたかも顧客ニーズのようにすり替えてしまう罠ですね。

なぜ顧客の本質的なニーズを掴むことが難しいのか?自分がユーザーじゃないからっていうのもあるだろうし「商売したい」「事業をつくりたい」という気持ちが強すぎて、見逃してしまうというのもあると思います。しかし、最大の理由は「おごり」だと思います。謙虚に静かに顧客を眺める視点の欠落です。