金がなければ結婚できない

金がなければ結婚できないのは昔も同じ。平安時代も庶民は生涯未婚が多かった。女は親が裕福じゃないと美人でも結婚できなかった。貴族に仕える従者の男でも、隷属農民も同様。だから市場で子を買って養子にして育てた。「大鏡」語り手の夏山繁樹もそうした買われた子どもだった。

結婚はできなかったが、性はおおらかだった。そのため当たり前のように捨て子が多かった。子育てする余裕がないからだ。昔話に子どもを拾う話が多いのは、捨て子がごくありふれた日常だったからです。但し、拾わず放置されることが大多数だったし、犬に育てられた子どももいたらしい。