デフレ肯定論の支持者

ハイパーインフレのときはその国の通貨が暴落します。なのでもし日本でハイパーインフレが起きたらFXトレードはいともカンタン。円以外の通貨を持てばウハウハ儲かります。これはトルコ人がリラを外貨に換えるため奔走したのと同じ理由。

くれぐれも注意して欲しいのはハイパーインフレは日本のメインシナリオじゃない!ということです。日本のメインシナリオはデフレです。

そもそも少子高齢化という事自体、とてもデフレ的です。そこを甘く見ないように!

デフレとは?……それはつまり、こういうコトです。これは有名な1930年代のアメリカの光景。スタインベックの『怒りのブドウ』とかを読めばいい。

いま日本に蔓延しているデフレ肯定論は、とても間違った考え方であり、危険極まりないです。日本人はとうとう経済学の知識も三流になったのかね?

デフレ下では企業は新しいコトにチャレンジしません。なぜなら動けば動くほど「貧すれば鈍する」になるから。当然、雇用にも消極的になる。非正規でお茶を濁す。いちばん割を食うのは若者。

デフレ肯定論はあまり聞いたことがないのですが、あるとすればなぜだろうと考えてみると、すでに現金を持った既得権益者の立場からすればデフレになればなるほど今ある金の価値が増大していき既得が増大するんですね。

デフレが大歓迎なのは既に年金生活に入っている老人です。もちろん彼らにとって物価の下落はウヒヒヒと嬉しくなる展開。若者がその犠牲にされているわけです。

資本市場から同じ問題を見れば、デフレ下ではリスクキャピタルが枯渇します。つまりIPOなどがしにくくなる。ベンチャーなどの若い産業におカネが回らなくなる。ベンチャーは若い人を主に雇用するのだからそこが不活発になると若者にとって魅力的な雇用先が払底する。

いまの日本、見てください! 理工系を卒業した若者が、とても安いお給料に甘んじている。そして理系の就職先企業の多くは先行きが不透明で職の安定が脅かされている。この現状をシリコンバレーと比較して、みんなは何にも感じないの?

なぜシリコンバレーでは理系の若手がブイブイ威張っている?それはリスク・キャピタルが潤沢で、それらの獰猛なマネーが虎視眈々と次のビジネスチャンスをねらっているからです。日本と真逆。

本来、東工大とかMITとか出た一番賢いヤツが一番優遇され、そこにおカネが回るのが当たり前では? でも日本では老人にばっかりおカネが回って若者にはチャンスは無い。日本はデフレのせいでギリシャ化している。

年金暮らしの収入>>>一流大学卒理工系の初任給

だったりするもんなあ。

本来、いちばん新しい価値を創造することが出来る立場に居る人材に、いちばん利益の配分が少ないわけだから、インセンティブ・システムが根本から間違っています。