かつて米国の防衛関連株は新しい戦闘機などの開発プロジェクトがスタートするたびに下落しました。なぜなら折角R&D費用かけて最新鋭機を開発しても採用されなかったらその努力が全損になったから。
だからお世辞にも良いセクターとは言えなかった。それが激変したのはベルリンの壁崩壊です。
アメリカの宿敵であるソ連が地上から無くなったということは防衛予算も縮小されることが運命付けられた。それでペンタゴンは軍需産業の企業が次々に倒産するとよくないのでM&Aを推奨しました。
いいかえれば「業者を激しく競争させてコストを下げる」という発想をやめ「ビジネスそのものが少なくなるのだから、ひとにぎりの健全な業者だけを残す」という発想になった。軍需株の大相場が来たのはそれからです。
いま、戦闘機、爆撃機は、ほぼロッキード(LMT)とノースロップ・グラマン(NOC)だけです。潜水艦はゼネラル・ダイナミクスだけ。空母はハンチントン・インガルスだけ。だから「入札で勝てない!」というリスクが大幅に減った(笑)
その代わりプロジェクトの利幅はペンタゴンから厳格に管理されるようになった。早い話、「マージンは8%」ときまっている(笑)
だから事実上、軍需株は「債券」なんです。