KeyHolderとAKSとケイブの闇

NGT48の山口真帆さんを「加害者」と非難したAKS吉成夏子(京楽産業.グループ出身)社長。そのAKSがSKEを30億円で売却した相手であるKeyHolderの親会社、Jトラストの藤澤信義社長が詐欺行為でカンボジアで起訴されたそうで。

で、KeyHolderは昨年12月にゲーム会社のケイブへ4.5億円出資し筆頭株主になったのだがさらに今年3月、ケイブは吉成夏子AKS社長と岡本吉起氏を割当先とする140万株、総額10.27億円第三者割当増資を行った。吉成社長の割当分は110万株、払込資金8億740万円で、うち8億円はAKSからの融資でまかなう、と。

ちなみにAKSから吉成夏子社長への8億円融資は無担保で、返済期日は2029年2月28日、年利2%。また、同時にケイブはAKSの秋田英好監査役にも50万株の新株予約権を割当てるが、秋田監査役の払込資金3億7750万円のうち3億円はAKSからの融資でまかなう。こちらも無担保で合計11億円の無担保融資が行われる。

吉成夏子AKS 社長が引き受けたケイブの第三者割当増資の新株式発行価格は734円。払込期日は4月26日。昨日のケイブ株価は861円なので、単純計算すると約1.4億円を一瞬で儲けることになる、自己資金を殆ど使わずに。ただし吉成社長は1年以上の長期保有の方針とされ、秋田監査役は取締役に就任する。

以上の内容はケイブの有価証券届出書による。ケイブは二期連続赤字の会社で、吉成夏子AKS社長への第三者増資割当は資金調達と共にヒットタイトルを生み出すために必要なプロモーション展開への協力が期待されてのことだが、山口真帆さんの事件への糞対応で評判は地に落ちた。

700円台で推移していたケイブの株価は吉成夏子AKS 社長への第三者割当増資を受け急騰した後、800円台まで下落。734円を割ると逆ざやとなり吉成社長は苦境に陥る。秋田監査役の引受条件も特殊で厳しい。AKS が山口真帆さんの事件の幕引きを強引に図ったのはこの辺の事情も作用しているのではないか。

あと吉成夏子AKS社長はなぜ会社ではなく融資を受け個人でケイブに投資したのかなとか、ケイブと資本業務提携したKeyHolderが急騰後に59.2万株も売り抜けているのは濡れ手に粟だなあとか、KeyHolderの特別顧問は秋元康氏でしたなあとか、KeyHolderが買ったSKEは京楽関連だったなあとか、色々興味深い。