人々が社会の中でカテゴライズ(区分)された。

人々が社会の中でカテゴライズ(区分)され、そこでの立場を自覚している人たちが増えたなと感じる。

連載を始めたころだと、雇用であれば非正規雇用の人たちは、自分たちの立場をあまり理解できていない、もしくはわからない中で先行きに不安を感じていた。いまの状態は一過性のものであって、いずれ元に戻るのではないか、そういう雰囲気もあった。でもそうならずに、その立場が確定していった。

私はお金のない人だけでなく富裕層の人たちにも会って話をするが、彼らが現在に至るまでたどってきたルートは全然違う。そこがいわゆる格差だと思う。

ただ、生まれ育ちで決まる要素が多いと思っていたが、情報商材や仮想通貨で稼いで人生の「確変」(パチンコで「当たり」の確率が上がること)を起こす人たちもいる。