相手に自分の事を好きになってもらうための会話術

ジェントルマンズクラブのストリッパーから、ものすごくためになる話をきいたことがあります。

それは相手に自分の事を好きになってもらうための会話術に関してです。

それはディープ・リスニングと呼ばれるスキルで、トップ・セールスマンや銀座の辣腕ホステスが日常的に援用する営業術です。そしてこれは訓練すれば誰でもできるようになります。

まず出発点としてデートの相手だろうが、見込み客だろうが、相手から好意を持たれなければリレーションシップは成功しません。そして人間がある相手に好意を持つ瞬間とは、(自分の話を聞いてもらえた!)とその人間が感じたときなのです。

「一目惚れ」という現象は、実は短いやりとりの中で(自分の話を聞いてもらえた!)と感じた瞬間であることが多いのだそうです。

具体的に、順を追って説明します。

まず相手と話すとき、スマホなどをいじらないこと。スマホはしまっておくこと。

そして相手が話はじめたら、次の4点を聞き届けること。

相手の夢
相手の恐れ
相手の希望
相手の願い

そして相手の会話の中に次の3つの欲求が見え隠れしているかに取り分け注意を払うこと。

認めて欲しいという欲求
賛同して欲しいという欲求
助けになって欲しいという欲求

これらの7つのポイントのうち2つ前後を相手の話の中に発見できたら、そのときはあなたが何もいわなくても、相手は既にあなたのことを好きになっている

この7つの発見をするにあたって、やってはいけないことを言います。まず相手が話している途中で、(次に自分は何を言おうかな)と考えないこと。

相手の話を聞きながら(それは違う!)とか(その正解を、僕は知っている!)とか(君は正しい!)とか思わないこと。

それはjudgementであり、せっかく火が付き始めた焚き木に冷水をかけるような考えだから。

そういう風に自分の考えが勝手に自分中心な方向へ漂流しはじめたら、すぐにその考えを自分の頭から振り払い、相手の話に集中すること。これは努力が必要だけれど、訓練すればできるようになります。

喋っている比率は相手が7、自分が3くらいがちょうどいい。

相手がどんなことを喋っているとき、相手の瞳が輝くかをしっかり見届けること。

そして相手の瞳が輝いたときに相手が発した言葉を、すかさず自分も「〇〇ですね?」と復唱すること。

そして「そこのところを、もう少し聞かせてください!」とリクエストすること。

そこまで達成できれば、もう相手はあなたのものです。