【TwitterX】「桜井政博のゲームを作るには」の最終回について



今回は、話題の桜井さんのYouTubeチャンネル「桜井政博のゲームを作るには」の最終回についてお話しします。桜井さんは、日本のトップクラスのゲームクリエイターで、「星のカービィ」シリーズ、「スマッシュブラザーズ」シリーズのディレクターやゲームデザイナーとして有名です。現場のトップに立ち、プレゼンもこなせるゲーム業界のスーパーマンのような方です。桜井さんは全260本の動画を通して、ゲームの作り方やそれにまつわる授業のような内容を公開されていました。

今回の最終回では、興味深い話が多く語られました。制作費や制作時間の話などもあり、ネットで様々な意見が飛び交っているので分析してほしい、もしくは解説してほしいという意味なのかもしれません。生放送でも取り上げましたが、この話は非常に盛り上がりましたし、個人的に話したいネタでもあります。YouTuberとしては「こういうことです」と語るのも面白いでしょう。

まず、よくネットで議論されているのは「なぜ収益化していないのか」「制作費が高いのか安いのか」「制作時間はどれくらいすごいのか」「ゲーム業界への影響はどうだったのか」「桜井さんのすごさやYouTubeチャンネルの異質さ」などです。この動画は、そういった話題を深掘りし、桜井さんのゲーム業界への貢献を考察する内容です。僕の趣味が強めの内容になりますが、最後まで見ていただけると嬉しいです。それでは、始めましょう。

桜井さんのチャンネルは2022年8月24日にスタートし、最終回は2024年10月22日に公開されました。約2年間続いたチャンネルのコンセプトは「世界中のゲームの面白さを少しだけ底上げする」ことで、ゲームの作り方を知らない人にも楽しめる内容でした。ゲームの「面白さ」という曖昧な概念を、どう伝えるかが考慮されていました。桜井さんは、ゲーム制作学校の設立や専門書の執筆などの活動も検討されましたが、より多くの人に情報を伝えるため、YouTubeを選んだそうです。もし他の方法が適していれば、YouTubeを選んでいなかったかもしれません。

視聴者としては、ゲームクリエイターでなくても、現場の考え方を知ることは面白く、ゲームを深く知ることで、より楽しめるようになります。このチャンネルは、ゲームプレイヤーにとっても、自分の経験にちょい足しするようなコンテンツでした。桜井さんはチャンネルの収益化を行わないことを発表し、それに対しては「収益化してもいいから長く続けてほしい」という声もありました。収益化をしないことで、桜井さんはゲーム業界の底上げを目指していたのだと思います。英語版もあるので、日本のゲーム業界の向上と世界との競争も視野に入れていたのでしょう。

動画では、テクニカルな話や思想、メンタル的な側面など、多角的にゲームの作り方が紹介され、「カービィ」や「スマブラ」の裏話や、プライベートに近い特別な内容も盛り込まれていました。2年間で260本の動画が公開され、約3日に1本というハイペースでの更新が続きました。このクオリティの動画を投稿し続ける桜井さんに対して、「いつ仕事をしているのか」という声もありましたが、最終回でその謎が明かされました。

最終回の冒頭で、これまでの動画は2年半前に撮影されたものだと発表され、視聴者は驚きました。時系列でいうと、2021年4月頃、桜井さんは「スマブラDLC」の制作をしており、新作ゲームの企画書も並行して書かれていました。2021年10月下旬には最後のDLCキャラ「ソラ」が配信され、「スマブラ」の仕事が概ね終了。しかし、チームが揃うまでに時間がかかり、新作ゲームの制作が本格的に始まったのは2022年4月頃だったということです。

このような背景があり、桜井さんの努力や動画制作の裏側には特別な事情があるのだと再確認できました。