【CyberTwitterX】約60億赤字で80名をリストラ... アスタタ ショックで後がないgumiを解説します

 
日本のゲーム会社「グミ」が80名のリストラを実施し、特別損失を計上、最終的には59億3400万円、つまりほぼ60億円の損失を出したというニュースについてです。 
 
この損失の中で特に大きいのが「アスタタリク」で、このチャンネルでも以前に「爆死」したと紹介されたゲームです。

このゲームだけで約51億円もの損失が発生したことが明らかになりました。驚くべき金額ですね。

「そんなにお金がかかっていたのか」と驚く一方、バンダイナムコの何百億円という規模に比べるとインパクトが小さいかもしれませんが、会社の規模が違うので、その悲壮感は資料からひしひしと伝わってきます。

「やばいぞ」という感じですね。

最近、グミの業績は非常に悪く、株価もずっと下がっている状況です。やばさで言えば、トップクラスの危機感が漂っています。  

「グミ」という会社名を聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、これまでのタイトルには「幻影戦争」や「ラグナドール」、「サクライグノラムス」、「アスタタリク」などがあります。

例えば、「アスタタリク」は過去最大級の予算をかけて作られましたが、非常に大きな失敗に終わり、現在はコスト削減に切り替えているところです。

なお、このゲームを制作したグミの子会社である「FGG」は解散しました。

今回の動画では、「アスタタリク」を中心に、グミが今どのような状況にあるのか、今後どのような展開が予想されるのかについて解説していきます。ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。では、いきましょう。



まず、グミは約80名の希望退職者を募集しました。2024年4月末時点で689名が在籍しており、この制度に応じて退職する従業員は会社都合の退職として扱われ、特別退職金が支給されます。特別退職金などの費用は約1億円と見込まれており、80名で割ると1人当たり約125万円。これは、転職先が見つかるまでのつなぎ資金といった感じでしょう。

なぜこのような事態に陥ったかというと、業績が悪化したためです。具体的には、グミはモバイルオンラインゲーム事業とブロックチェーン事業を成長分野として掲げ、企業成長に取り組んできました。しかし、2024年4月期において、アスタタリクの売上が大きく想定を下回ったことなどにより、親会社は最終損失59億3400万円を計上することになりました。

アスタタリクが大きく売上を下回ったため、2024年4月期で約51億円の赤字を出しました。内訳としては、23億円の営業損失と28億円の減損損失に分かれています。この「減損損失」というのは、資産計上していたものが売れないことが判明し、回収が不能になったということです。つまり、「価値がなかった」ということです。

減損は、大金をかけて作ったものが想定していた価値を持たないことが明らかになったために、28億円を損失として計上したという話です。この話は「ブループロトコル」の事例と似ています。ただし、これがイコールで「開発費28億円」というわけではありません。

次に、23億円の営業損失についてですが、これはリリース後の売上から販売管理費などを差し引いた結果です。プロモーションも行っていたので、少なくとも10億円以上は売れているはずです。売上があっても、それを大きく上回る額を使ってしまったということです。

モバイルオンラインゲーム事業の業績を見ても、アスタタリクの開発と運用費が非常に大きいことがわかります。売上自体は出ていますが、それを超える費用がかかっているため、28億円の特別損失と23億円の営業損失に分けられているイメージです。開発費としてはおそらく40億〜50億円がかかっていたのでしょう。おそらく50億円に近いと思います。