【TwitterX】ギフテッド教育をやめた


早期教育を受けた子供が、ほぼ備えている「諦めの早さ」という資質は、逆に言い換えると

「効率的に物事を捌けず、他人に対して優位に立てないことに対する異常なまでの焦り・危機感の抱きやすさ」

という資質でもあり、研究の世界では不利だが、投資の世界などでは有利な資質の可能性もある。


20年以上プライベートエクイティ投資をしてきましたが、「諦めの早さ」はマイナスですね。所謂ギフテッドっぽい人が成果を出して高い報酬を得るのも余り記憶にないです。やるべきだけど、やたらフィールドが広くて手掛かり感が低い所に、諦めが悪くて結果的に広くなった人が残ってく印象。


都内NPOがギフテッド教育をやめたという記事。子どもが特別感を持ってしまう、周囲の助言を聞かない、すぐに諦めるなどの弊害が。

「社会で生活をうまく営むための発達に飛び級はないということです。成長のためにはやはり基礎学力、協調性、やり抜く力が欠かせません」


このギフテッド話についてのポストです。基礎学力・協調性・やり抜く力が重要なのは間違いないとして、後は自分にとって馴染みの無いフィールドや論点に、主体的に取り組み、理解し、創意工夫してアウトプットに繋げる力も重要です。あんまり端的に表現出来ませんが。



同様の三菱総研の研究。こっちの方が論旨構成としてはタイト。n=1300で、パフォーマンスと密接に相関し、かつ因果の因にあたるコンピテンシーは、創意工夫、責任感、協調性。当たり前っちゃあ当たり前だけど、それ以外のコンピテンシーが効いてない事が分かるだけで有益。


前に触れた n=1300の調査で、仕事の高いパフォーマンスの因果の因にあたる行動特性と同じなのでロバストな話かも。創意工夫・責任感・協調性が重要で、それ以外の行動特性はパフォーマンスに有意差が出ない。スキルが高い事は、特にパフォーマンスの高さを予測しないという恐ろしい別研究もあった。