一番くじで上位賞を当てる方法!コンビニの裏ワザを元店員が暴露


一番くじで上位賞を当てる方法!コンビニの裏ワザを元店員が暴露

 一番くじは、人気アニメやゲームのキャラクターグッズが当たる抽選券で、コンビニや書店などで販売されている。上位賞には、フィギュアやぬいぐるみなどの豪華な景品が用意されており、ファンならぜひ手に入れたいものだろう。しかし、上位賞はなかなか当たらないというのが一般的な印象だ。実際には、上位賞の当選確率は店によって大きく異なるのをご存知だろうか? この記事では、元コンビニ店員で一番くじの販売実態に詳しい筆者が、上位賞を当てるためのコツを教える。

 まず、一番くじの仕組みを簡単に説明しよう。一番くじは、1ロット(1セット)80枚のくじ券から成り立っている。各ロットには、A賞からG賞までの7種類の景品が用意されており、それぞれに当たる枚数が決まっている。例えば、2023年5月発売の「ワンピース エモーショナルストーリーズ」では、以下のようになっている。

| 賞 | 景品 | 枚数 |
|:--:|:--:|:--:|
| A賞 | ルフィフィギュア | 1 |
| B賞 | ゾロフィギュア | 1 |
| C賞 | ナミフィギュア | 1 |
| D賞 | サンジフィギュア | 1 |
| E賞 | チョッパーフィギュア | 1 |
| F賞 | ビッグサイズタオル | 10 |
| G賞 | ミニタオル | 64 |

 この表から分かるように、上位賞(A賞からE賞)は合計で5枚しかない。つまり、1ロット80枚の中から5枚を引き当てる必要がある。これは、計算上は16回に1回(5枚÷80枚)の確率ということになる。しかし、実際にはもっと低い確率であることが多い。その理由は、コンビニ店舗側の問題だ。

 筆者がコンビニ本部のスーパーバイザーとして約30のフランチャイズ店(以下、FC店)を担当していたとき、何度となく目の当たりにしてきた。詳細は控えるが、例えば、一番くじの景品を店頭に陳列せずにバックヤードで保管するオーナーがいたのだ。これでは上位賞がどれだけ残っているかが客には分からない。実際にはない、もしくは残り少ないのに、それを知らないまま、くじを引いているわけだ。

 このような店舗では、上位賞を当てる確率は非常に低くなってしまう。逆に言えば、上位賞が残っていることが分かれば、確率は高くなる。では、どうすれば上位賞が残っている店舗を見つけることができるのだろうか? 筆者が実践していた方法を紹介しよう。

 まず、お分かりの通り、「一番くじの景品をすべて売り場に陳列している店」を選ぶことが重要になる。景品の残数が分かれば、上位賞が何回で当たるかをイメージできるからだ。一番くじの景品は、通常、レジのすぐ近くの棚に陳列してあることが多い。上位賞を低予算で当てたい場合、店内を見渡して一番くじの景品が見当たらない店は避けた方が無難だろう。景品をレジカウンター内やバックヤードに保管している可能性が高い。

 「『くじ券回収貼付け表(以下、くじ券表)』を掲示している店」であることも重要だ。くじ券表は、一番くじ各賞の残数状況を確認できるシートのこと。売り場の景品数と照合することで、上位賞の当選確率を高い精度で算出できる。このくじ券表は一番くじの景品が並んでいる棚、もしくはレジカウンター内の壁に掲示されていることが多い。上位賞を手に入れやすくするには、くじ券表の確認も必須だ。見える場所にくじ券表が掲示されていなかったり、店員に聞いても応じてもらえなかったりする場合は、店を変えることを強くお勧めする。

 次に、上位賞が当たる確率を計算する方法を説明しよう。まず、売り場に陳列されている景品の数を数える。例えば、「ワンピース エモーショナルストーリーズ」では、A賞からE賞までのフィギュアがそれぞれ1体ずつあれば、上位賞は全て残っているということになる。逆に、フィギュアが1体もなければ、上位賞は全てなくなっているということになる。その間の場合は、残っているフィギュアの種類と数をメモしておく。

 次に、くじ券表を見て、各賞の残数を確認する。例えば、「ワンピース エモーショナルストーリーズ」では、A賞からG賞までの7種類の景品がそれぞれ何枚残っているかが書かれている。この数字から、売り場に陳列されていない景品の数を引くことで、レジカウンター内やバックヤードに保管されている景品の数が分かる。例えば、F賞(ビッグサイズタオル)が10枚残っていると書かれていた場合、売り場に陳列されているタオルが5枚だったら、レジカウンター内やバックヤードに保管されているタオルは5枚ということになる。

 最後に、上位賞(A賞からE賞)の残数と全体の残数から確率を計算する。例えば、「ワンピース エモーショナルストーリーズ」で、上位賞が3枚残っていると分かった場合、全体の残数はどうなるだろうか? 売り場に陳列されている景品の数と、レジカウンター内やバックヤードに保管されている景品の数を合わせると、全体の残数は分かる。例えば、売り場に陳列されている景品が20枚で、レジカウンター内やバックヤードに保管されている景品が10枚だったら、全体の残数は30枚ということになる。この場合、上位賞が当たる確率は10パーセント(3枚÷30枚)ということになる。

 算出した確率を自分が許容できるなら、その店でくじを引こう。許容できないなら別の店へ行き、再度、景品の残数カウントと上位賞が当たる確率を計算する。地道な方法だが、この繰り返しが一番くじ攻略の鍵だ(ちなみに私の場合は10パーセント以上あれば、その店でくじを引く。上位賞が10回に1回以上当たる計算なら、それなりに期待できるから。運がいい日なら当たりそうだ)。

 なお、くれぐれも予算を明確に決めておくこと。曖昧にしておくと、上位賞を当てられない状態が続いても、「あと1回」「もう1回」という具合に、負のスパイラルにはまりやすくなる。夢中になり過ぎた挙げ句、上位賞は当たらず、想定外の大金を使ってしまったという事態になりかねない。

 一番くじは、運だけではなく、戦略も必要なゲームだということが分かっただろうか? コンビニ店舗側の裏ワザを知っておけば、上位賞を当てる確率は格段に高まる。一番くじファンの皆さんは、ぜひこの方法を試してみてください。あなたの夢が叶いますように!