「弱い犬ほどよく吠える」とは?



「弱い犬ほどよく吠える」とは、力や能力がない人ほど威張ったり横柄な態度をとったりすることを表すことわざです。 

また、相手を威嚇したり牽制したりするために吠える弱い犬の姿から、劣等感やプライドが高い人ほど他人を攻撃したり貶めたりすることも意味します。 

実際の犬の実験でも、小型犬がよく吠えるという結果が出ています。

この言葉は、自分を大きく見せたがる人やいじめをする人、なんでも張り合ってくる友人や実力がない職場の上司などに使われます。 

このような人の心理には、自分の実力や能力のなさを隠したい、勝負事では優位に立ちたい、プライドが高く嫉妬心が強い、人に見下されたくない、承認欲求が強い、自分が偉いと思っている、楽をして評価されたい、過去にトラウマがあるなどがあります。

この言葉は良い意味で使われることはほとんどありません。 

このタイプの人に対する上手な付き合い方は、業務以外ではなるべく関わらないようにする、いちいち相手にしないで受け流す、関係が深い相手ならしっかりと話し合う、上司ならその組織から離れるなどがあります。

この言葉の類語には、「弱虫は喧嘩好き」、「虚勢を張る」、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」、「虎の威を借る狐」、「虎の尾を踏む」などがあります。 

反対語には、「沈黙は金」、「大器晩成」、「大人しくても芯は強い」、「静かな水は深し」、「静かな者ほど危険だ」などがあります。 

英語表現には、「Barking dogs seldom bite.」、「Empty vessels make the most noise.」、「The empty can rattles the most.」、「The louder he talked of his honor, the faster we counted our spoons.」などがあります。

「弱い犬ほどよく吠える」という言葉の意味や心理を知っておくと、周囲の人の性格や行動を理解しやすくなります。 

また、自分自身もこの言葉に当てはまらないように気をつけましょう。