サカバンバスピスの著作権者はElga Mark-Kurikなのか?


サカバンバスピスの著作権についてヘルシンキ博物館に問い合わせたところ以下の内容で回答がありました。


この度は、サカバンバスピス・ジャンビエリ 再構築に関するお問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。 

多くのご質問をい ただいておりますので、この件に関してお問い合わせいただいた方全員にご案内いたします。

この魚の復元は、エストニアの地質学者で古生物学者(paleoichtyologist) の故Doctor Elga Mark-Kurik (1928-2016)氏によるも のであるようです。 

エルガはかつてタリン工科大学古生物学・層序学部の研究員として働いていた。

サカバンバスピスの模型は、1994年にフィンランド自然史博物館で開催された恐竜に関する展覧会のために作られたものです。 

この模型はすでに数十年前のものですが、その後、科学は大きく発展し、新しい研究や化石の発見がなされ、古生物学的な復元も時代とともに進歩しています。 

サカバンバスピスは、オルドビス紀 (4億8540万年前~4億 4380万年前)に生息していた非常に初期の無顎類の魚であるアランダスピダという分類群に属します。

EUでは、作品の著作権は芸術家の死後70年続き、その後子孫に引き継がれます。

つまり、フィンランド自然史博物館はSacabambaspis janvieri モデルの著作権を 所有していないことになります。

残念ながら、現在、著作権の帰属について、これ以上の情報は得られていません。 もし、念のため、タリン工科大学にお問い合わせいただければ、エルガの子孫の可能性について情報を持っている可能性があります。

しかし、私たちの博物館とコレクションを代表する一般的なガイドラインとして、サカバンバスピスモデルを何らかの (商業)目的で使用する場合、またはそれを含むコンテンツを公開する場合は、アーティストであるElga Mark-Kurik を引用し、 その場所を示すことを希望しています。



私たちの小さな絶滅魚の展示が、 日本だけで なく世界中で多くの関心と興味を集めている ことを、私たちは嬉しく思っています。 これ からも、サカバンバスピスの冒険を楽しく見 守っていきたいと思います。