神社の熊手は暴力団の資金源事件

熊手を仕入れていたのは指定暴力団住吉会傘下組織の組長。

埼玉県警捜査4課は、業者が2022年に大量の熊手を卸し、組長に約240万円の転売益を得させたと確認。

業者は組長が転売して利益を得ることを承知しており、公安委は「組長が業者側から利益供与を得た」と認定し、勧告に至った。

 県警によると、組側と業者は半世紀近く、こうした取引を続け、組側は年に数百万円の利益を得ていたとみられる。

県警は、この利益が住吉会の資金源になったとみている。

熊手は最終的に県内の神社で市民に売られたほか、組側が飲食店に「みかじめ料」として売った疑いもあるという。

 業者は県警の調べに「暴力団の活動資金になると分かっていた」と話しているが、組長は「困っていたから助けただけ」としているという。