「4K解像度」(3840×2160ピクセル)

 次に挙げるのが「4K解像度」(3840×2160ピクセル)への対応だ。PC用ディスプレイとしては、今もなお「1920×1080ピクセルのフルHDで十分」と考えている人も多いかもしれない。しかし結論からいえば、よほど予算に制約がない限りは、現在なら4K以上の製品が賢い選択だ。

 その背景として、昨今のディスプレイ全体の高画素・高密度化がある。昨今ではPC用ディスプレイよりもはるかに小さいスマホやタブレットなどでも、フルHD以上の解像度を備えているのが当たり前になってきた。これらの製品では300ppi(pixel per inch=1インチ当たりのピクセル数)を超えるものも珍しくはない。この“Retinaクラス”のディスプレイだと肉眼ではピクセルを見分けることができないほどで、このような製品を常用していると、フルHDクラスのPCディスプレイを目にしたときに、粗い表示に見えてしまうことも少なくない。

 さらにコンテンツ側の高解像度化もある。昨今ではYouTubeやNetflixといったネット配信映像でさえ4K映像が増えてきており、それらを存分に楽しめるとなるとやはり4K解像度以上は必須といっていいだろう。

 高解像度であれば当然のことながらデスクトップは広くなる。3840×2160ピクセルの4Kは、1920×1080ピクセル(フルHD)×4枚分の広さであり、多数のウィンドウを同時に開くことができる。高解像度なデジタル写真や映像を原寸サイズで表示して編集するといった、クリテイティブな用途でも力を発揮する。