普通のドラマ場面では24fpsで上映し、アクションシーンや水中シーンは48fpsになる

キャメロンもトランブルによるMAGIデモを体験し、圧倒されたそうだが、120fpsの採用は見送った。キャメロンが2011年の「Cinema Con」で語っていたことによると、「すでに1作目の『アバター』でも48fpsを検討していたが、上映環境が整っておらず見送った」ということである。そして2011年の時点では、「続編は48fpsか60fpsで撮る予定だ」と述べていた。

ただし彼の考えでは、不要な生っぽさを避けるため、通常の静かなシーンでは24fpsで上映し、動きの早い場面のみHFRを使うというプランだった。これは日本のアニメーションが、基本的に秒8枚で作画し、動きに合わせて12枚や24枚を組み合わせるという考え方に似ている。

この原稿を書いている時点では、20分間ほどのフッテージ上映だけしか観ることができていないが、『アバター: ウェイ・オブ・ウォーター』のプロデューサーであるジョン・ランドー氏によると、「普通のドラマ場面では24fpsで上映し、アクションシーンや水中シーンは48fpsになる」ということだった。実際にフッテージを観た印象では、フレームレートの変更箇所はほとんど意識に上らず、自然に切り替わっていた感じだ。