夕張市の失われた20年と地方債の闇

あと5年で完済予定。市民は苦しいだろうけど、あと少しの辛抱。

夕張破綻15年 5年後累積赤字解消 続く苦境、止まらぬ人口減(北海道新聞)

自治体破産法とかでリセットできない仕掛けの恐ろしさを感じる。粉飾した市長、議会、行政担当など先人たちは20年、この地域を棒に振ったことになった。

債務もまともに整理されず、過去の失敗を同じ地域に住むからといって後世に負担、返済させるのに21年の再生計画を当初から立ててやってきている。国も支援をしてるが、産業が無くなってた地域で人口減少が必然の中、勤労世代ほど抜けていき、とどめに近いことになった。

まぁやってたことが粉飾なのである意味の見せしめ的な感は強く感じた。この後に全自治体の財政健全化みたいな話がぐいぐい進められたわけでもあり、検査点検が厳しくなり、3セク整理も進んだりしたわけでもあります。とはいえ日本の自治体財政制度はそもそも「自治」じゃないと私は思ってますが。

市民も市長、議員を選んでいたわけでもありますが、我々夕張市にすまぬ人々も無関係ではなく、借金返済の背景で国から様々な支援を行っているコストは国民全体が担っているところでもあります。もう少し自治体に関して日頃での経営インセンティブがあるような制度にしないとおかしいなとおもう。

得したのは粉飾財源とわかっていて金を貸していた、銀行。国が肩代わりしてくれて手堅い商売となって終わる。

地方債の闇。