「洗剤を多めに入れると、汚れが取れやすい」○か×か?

実は「洗濯機に洗濯物を入れてスタートボタンを押す」だけでは、服はキレイにならないことをご存知でしょうか?

【第1問】「洗剤を多めに入れると、汚れが取れやすい」○か×か?
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洗剤の入れすぎは逆効果!
洗剤の量を増やすと泡が立ちすぎてしまい、その泡が逆に汚れを保護して、繊維から汚れがはがれづらくなるそうです。
また、洗剤の濃度が濃すぎると、しっかりと洗剤をすすぎきれないという問題が生じます。
つまり、洗剤を多めに入れると汚れが取れるどころか、汚れを取りづらくして、さらに別の汚れまで発生させてしまうのです!
洗剤は、パッケージに書かれている使用量をしっかり守りましょう!

【第2問】「シャツの襟の黄ばみは、漂白剤で落とす」○か×か?
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洗剤だけで落ちます!
漂白剤は刺激が強く、生地にダメージを与えます。日常づかいでは使用せず、どうしても落ちない汚れを落とすときの「奥の手」として使うのが賢明です。
また、漂白剤にも種類があり、漂白剤を使うときは、まず「酸素系漂白剤」で試して、それでもダメなら、さらに強い「塩素系漂白剤」を使う。この順番を守りましょう!

【第3問】「洗濯機には『洗濯物→水→洗剤』の順番で入れる」○か×か?
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水→洗剤→洗濯物が正解。
じつは、水そのものが繊維にとってかなりの刺激があり、縮みや傷みの原因になりかねないのです。それを防ぐためには、洗濯物を真水に触れさせないほうがいいのです。水と洗剤をしっかり混ぜてから洗濯物を入れる。この順番が正解なのです。
クリーニング業に携わっている人たちの間で、よくこんな言葉が交わされます。「家庭では、キレイなすすぎはできないからね」プロと何が違うのかというと水です。水の質と、水の量。ただし、家庭でこれを真似るのは、とても難しいです。しかし、水の量なら変えられます!
ほとんどの人が、全自動洗濯機を使っていると思います。洗濯槽にセンサーがついていて、洗濯物の重さと体積を測って、自動で水の量を計算し、スタートボタンを押すと水が流れてくる。とても便利ですが、「汚れをしっかり落とす」という観点では、この便利さが仇になっていると言わざるを得ません。なぜなら、日本の洗濯機は自動的に節水モードになっているから。圧倒的に水の量が足りないのです。洗いの段階で水が少ないと、汚れがしっかり浮き上がってくれません。さらに、肝心なすすぎのときに水が不足していると、せっかく離れた汚れが、また繊維に戻ってしまいます。だからプロは、水量の設定をすごく大事にしています。ここが本洗いのいちばんのポイントです。