JT配当性向95%

キヤノンがついに減配したから後はもうJTが減配する時が来るかどうかが焦点だな。死体蹴り大会になりそう。

ただ日産やキャノンとJTじゃ全然違うので、アンチが期待するような急激な減配はあり得ないと思う。やっと増配が止まったぐらいでまだ余裕あるし赤字になるような業態じゃないし。

配当性向だってタバコ株界隈じゃ100%超えてからが勝負みたいな所あるしな……米国株だと債務超過になってまで株主還元するから基準が違って単純に比較出来ないが。

JTの配当利回りが高いのは減配を織り込んでいるから、という人が結構いるけどそんな事無いと思うぞ。日本株だけで見るとそう感じるだけで、世界的に見るとタバコ株はあれ位が普通になったって事でしょ。

JTの経営陣のしくじりは擁護出来ない。特に加熱式たばこで大きく出遅れたのが致命的。たばこの未来自体はそんなに悲観する事は無いと思うが、同業他社に負けてシェアを失うのは絶対に避けなければいけなかった。

JTの株価が下がり続けているのは単純に業績が悪いのと需給の問題だと思う。株価が下がってる→配当利回りが高すぎる→減配するに違いない、というのは株価しか見てない人にありがちな思考。

まず今の配当利回りは本当に高すぎるのか、という事を疑う。過去の水準と比べて高いのは当たり前だと思う。過去のJTは成長株だったし毎年増配していたので、成長が止まって株価が下がれば配当利回りが上がるのは当たり前だ。案外この辺が適正な水準なのかもしれない。

配当が高すぎるのではなく、株価が低すぎるだけなのかもしれない。現状で業績が悪いのは確かだが、それにしても株価はそこまで当てになるものではない。

10年位前の日本株の感覚だと配当利回り4%あれば立派な高配当株なので、8%だとあり得ないような気がする。しかし海外と比較すると普通にあり得る。JTの比較対象は海外のたばこ株なので違和感は無い。

JTはまだ増配余地があったのに増配をストップさせたのはどうかと思った。やはりJTと言えど日本株は日本株でアメリカ株と同じに考えてはいけないのかもしれない。

成長株と高配当株の関係だけど、イケイケの上げ相場の時は成長株を買って資産を増やすだけ増やして、駄目な時は下がりきった高配当株を買って配当を貰いながら下げ相場をやり過ごせば良い訳です。理想的なトレードの話をしています。

つまり今ならAmazonを買ってJTをディスりまくり、駄目になったらJTを買ってAmazonをデイスりまくれば良い訳です。いやあ楽しそうだなあ。

もちろん多くの人はタイミングを図ろうとして逆をやってしまい、往復でディスられまくる人生を送る訳です。それに比べたら成長株一辺倒、高配当株一辺倒の人の方がまだマシだな。

冗談抜きにJTが売られているのはハイテクを買う資金を作るため、という理由が大きいだろうから、こういう時は真面目に考えても仕方が無いと思うよ。上がるから買う、下がるから売るという奴です。

JTの1番悪いところはこの株主層の悪さだと思う。こういう株は低迷する。昔のドコモを思い出す。

Twitter検索したら皆JT配当維持しか行ってないわ。中身に興味が無いのがよく分かるw

JT配当性向95%か。増配ストップしてピタリだったな。何だろう、アンチが言うほどすぐに減配の心配は無いけど、ホルダーが言うほど楽観できる状況でも無いと。ただ予定通り海外が伸びてるから基本戦略通りなので悪く無いと思う。コロナの影響も微小。

JTって単純な国内の配当銘柄という理解よりは、新興国のタバコ産業という不人気産業を買収していく投資ファンドの分配金を日本株式の優遇された配当税制で受け取っていくと理解した方がよさそうですね。今は新興国の時節でもありませんしESG投資の逆風を受ける訳で。米国一本足の保険として。

新興国、円安に方張りするようなものだから高配当だからといって集中投資、主力にするとキツイよ。

世界一タバコを吸うロシア人ですら若い世代は吸わなくなってるからなかなか厳しいものがある。