MMTは「ケインズ以来のコペルニクス的な発想の転換」


MMT理論が出て来た背景にあるものは「人々の苦しみ」です。これはケインズの理論が出て来た背景と同じ。そういう意味でMMTは「ケインズ以来のコペルニクス的な発想の転換」と言えます。

物価が下がっている(=デフレ)というのは、病んでいる状態に他なりません。 一例を挙げましょうか? なぜ日本はレストランでの食事が世界的に見てメチャクチャ安いと思う? それは経済をデフレ気味のまま、ずっと放置してきたから。そりゃ国民は結構だと思うよ。でもレストランは泣いている。

新型コロナでレストラン経営厳しいから、そのうち「ミシュランで東京が1位!」とかも無くなるかもよ。 サービス業を守ることを考えろよ!

MMTは「無責任な議論」とは大違いです。MMTは「最終的な責任=インフレ率」に依拠しているだけ。インフレ率が2%までなら、どんどん輪転機回して構わない、いや、輪転機回さないとお風呂の湯が冷たすぎて風邪ひく!という議論。

いまアメリカの国民ひとりひとりに13万円が支給された。失業者には通常の失業保険+24万円が上乗せで支給された。それ……みんなはどう思う? 無責任かい? MMTって、つまりそーゆーことだぜ(笑)

それが我々の落ち度でない以上、政府に協力することで失業するのはおかしい。13万円もらって当たり前。失業保険+24万円もらって当たり前じゃん?

それ、配らないとみんなの収入が無くなり、モノが買えなくなり、大恐慌が来るんだぜ?  それよか、輪転機回した方がいいと思うけど(笑) ちなみにアメリカはフランクリン・ルーズベルト大統領のときにそういう方法で大恐慌から立ち直りました。