司法書士が滞納税金納付するのは過剰サービスなのか?

【人生で1番の事故】 
不動産取引当日の朝に、事前閲覧して問題なし→決済→昼には登記申請して、 登記完了後に謄本取ったら、売主が税金滞納していたようで所有権移転前に市の差押登記が。

当時のボスは、慌てて100万円の滞納税金を立て替えて支払いました…。登記の怖さを思い知った出来事でした。

登記は早いもの勝ちですので、買主さんが数千万円で買った物件は最悪強制競売にかけられることになります。

うちも昔、同様の案件ありました。今はオンライン申請をうまく使えば、リスクを軽減できる気もしますが、それでも絶対ではないですし・・・ 先輩曰く、差押の嘱託書が登記所に到着するのは昼イチが多いらしいので、昼またぎに気をつけろ!とのことでした。

そういう場合は司法書士の責任はないと考えます。仲介業者の売主から情報収集不足です。差押えがついたままの登記で完了ということで問題ないと考えますがいかがでしょうか。司法書士が滞納税金納付するのは過剰サービスと考えます。

もちろん、税金の立て替えは過剰なサービスですし、これは司法書士の職務ではないです。 しかし、司法書士の役割は買主へ完全な所有権を移転させるという取引の安全ではないですか? 「責任はない」とは断定できませんし、責任はないにしても「私に責任ないので知りません」と買主に言えますか?

実務上、買主は司法書士がOKを出してから決済資金を支払いますから、最終的には売主帰責なのは間違いないですが、レピュテーションを考慮すると一時立替は正解だと思います。抵当権設定が絡んでいると余計ですね。立て替え可能な金額だったのは不幸中の幸いだったかも。