多くの人が求めてるのは「勉強したい」「知りたい」ではなくて「納得したい」

池上彰の解説も中田敦彦のYou Tubeも、見ている多くの人が求めてるのは「勉強したい」「知りたい」ではなくて「納得したい」なんじゃないかなと思う。納得って、別に説明が間違っててもいいんだ。聞いた自分が「なるほど!」と思えればいいから。だから、そこから手間かけて自分で学ぼうとは思わない。

「納得」と言うのが適切かどうかよく分からないけど、多くの人は複雑なことを手間と時間をかけて理解したいとは思ってないし、自分に出来るとも思ってないんじゃないか。でも「知らない」「分からない」ままだと、座りが悪いし恥ずかしい事だと思ってるから「分かった気分」にはなりたい。それが納得。

池上彰がもう何年も前に「いい加減みんな僕の解説なんか聞いてないで、自分で勉強して欲しい」みたいな事を言ってた。中田敦彦の動画もそんなきっかけのためのものだと言う。でもたぶん「間違ってても納得を与えてくれる短い解説」は、多くの人にとって勉強する動機になってないんじゃないかと思った。

身も蓋もない言い方すれば「アレ見て勉強しようって人は、アレだけ見て勉強した気になろうって人だけだよね」となる。

分かりやすく面白く語る能力って凄いものなんだけど、それが他人の勉強の動機になるとは限らないんだよね。

バカはどうしようもないって話じゃなくて、動機づけの話ね。