ランダム化比較試験とは何だろうか?
ここに野球界で名の知れた怪しい博士がいたとしよう。
その名をダイジョーブ博士という(実況パワフルプロ野球より)
彼は自信満々にこう言った。
「ワシの薬を飲んだらお前の打率は1割上がるぞい」
何やら胡散臭い臭いがする。
「ぼくのnoteを買えば稼げますよ」などとのたまう情報商材屋と同じくらい胡散臭い。
勇気ある鈴木一郎君が「わかりました。やります」と、ダイジョーブ博士の薬を飲み、その次のシーズンで4割バッターになった。
鈴木君の躍進はダイジョーブ博士のおかげなのだろうか?
答えは「わからない」だ。
もしかしたらバッティングコーチが代わったのがきっかけで彼の中の“イチロー”が覚醒したのかもしれない。
仰木監督が鈴木君の才能を認めてくれたおかげで、出場機会に恵まれたのかもしれない。
鈴木君の活躍が「ダイジョーブ博士の薬による効果なのか(因果関係があるのか)、それとも別の要因によるものなのか(相関関係があるだけなのか)」は、実験してみないと明らかにならないのだ。
「ネットでは相関関係と因果関係が混同されてそうな事例がよく見つかるから、立ち止まって考える習慣をつけようね」
インスタグラムの利用とスポーツ成績の向上に因果関係はあるのだろうか?
もしかしたら「今後が期待されて、成績が向上している選手」だからこそ、インスタグラムに投稿するモチベーションが高いのかもしれない。
誰だって、何の活躍もしていない惨めな状態でインスタなんてやりたくないだろう。
だから僕はインスタをやめた。
また、「高成長層」のインスタには
- 投稿に一貫性があり、
- スポーツに関する自分の考えを投稿しており、
- 自分の好きな商品を紹介している
などの特徴があるらしいが、これも「結果を出しているからこそ一貫した投稿ができる」だけかもしれないし、結果も出ていない低成長層が「スポーツに関する自分の考え」を投稿しても失笑されるだけだろう。