自分の都合をあたかも顧客ニーズのようにすり替えてしまう罠

孫さんの過去の事業で、上手くいっているのは、顧客のために汗をかいたもののように思います。出版、プロバイダ、モバイルキャリア。

逆に上手くいかなかったものは、自分たちの都合で動いたもの、市場はこうあるべき、この立場を手に入れたら勝てるとか。今回の統合がどちらなのか神のみが知るですね。

キリンが創業100周年の時に、全社あげて持てる技術を投入して、作ったビールが大コケした話はいい教訓ですね。結局、自分たちの都合でやったものは、そんなもんですねw本当に顧客と向き合って事業をするというのは、技術力でも、資本でも、実績でもないんでしょうね。ただただ、顧客のメリットを考える。

ファンケルの創業者が、L以上 S以下サイズ専門のアパレル事業を始めて4年で撤退した話は教訓ですね。創業者は「大小のサイズの服に品揃えがなく、ニーズがある」と考えたが、顧客は「サイズの問題でなく自分に似合う服が欲しかった」自分の都合をあたかも顧客ニーズのようにすり替えてしまう罠ですね。

なぜ顧客の本質的なニーズを掴むことが難しいのか?自分がユーザーじゃないからっていうのもあるだろうし「商売したい」「事業をつくりたい」という気持ちが強すぎて、見逃してしまうというのもあると思います。しかし、最大の理由は「おごり」だと思います。謙虚に静かに顧客を眺める視点の欠落です。