GSは明らかに動きが早かった

前澤さんのZOZO株担保借入の件、1,000億以上も何に使ってるのという疑問はあるけど、とても凡人には理解できない資金使途だと思う。昔、孫さんが同じようにSB株担保で個人借入していて、借り換え案件にロンパしないかと投資銀行が持って来たのを見たことがあるけど、とても理解できなかった。。。

余談だが、さっきのは多分2006年とかの話で、2007年に入ると投資銀行もBS使って自分たちでアセットを積むようになり、クレジットのスプレッドはどんどん縮小してしまい、こういう美味しい案件の出物はほとんどなくなってしまった。

銀行が自分たちでサブプライムのエクスポージャーを急激に増やしていたのもこの時期だったはず。それが2007年の春頃になって、GSが急にサブプライムRMBSをディスカウントで買わないかと言ってきた。詳しくは覚えていないが、それまでサブプライムに全く手を出さずにいた自分でも心が動く水準だった。

どうして急に安売りするのか聞くと、本社からフローのビジネスに軸足を戻すように言われているので、発行時に捌けなかったモノは安くても売り切る方針になったと。後から思えばその時既にサブプライムのリスクを外しにかかっていたのだろう。GSは明らかに動きが早かった。

リーマンショック前、シェアファイとかエキゾチックなクレジット商品は、欧州系がよくオリジネートしてた。その後、自分のB/Sに載せちゃったRBSあたりが大変な事になり、自社がオリジネートした案件以外には厳しかったCSやCAはダメージ浅かった記憶。 #金融今昔物語

サブプライムショック後、クレジットは買い場だと思って、色んな投資銀行のFIDやIBDに声を掛けたが、一見さんには良い案件は回って来ず、投資用マンションローンのポート位だったな、ペイしたの。時節柄、山の様に消費者ローンのグレー債権が来たが、手を出せる代物では無かった。 #金融今昔物語