なぜ営業利益x10の時価総額なのか?

もし、コミティアに今日行かれるのであればネリマ証券8はおすすめしたい。リスクとリターンの関係をここまで簡潔に記した書は本屋にはない。

この小さな円に株式期待値+6%とありますが、シーゲル先生本とかで有名で、株式の期待値は年+6%です(100万円投資すると配当再投資した場合で、統計上、長い年月で平均とると年6%ずつ増える)

これをPERにするとPER 16.666倍相当で、私が言ってる [営業利益x10] になります。

だから、営業利益x10の時価総額ってのは、統計上の平均であり・・
[ 営業利益x10  >>  時価総額 ] となっているものは割安であり、統計上の平均値であるx10の時価総額(PER16.666相当)まで戻ることが期待できます。

簡単に言うとPER 10で買ってPER 16で売れ。

この本の言いたい事は、金融業界でリスクってのは、損失を被る可能性ではなく・・プラスorマイナスブレの大きさを示します。

ある意味、リスクが高い=大儲けする可能性もある・・ってことです。つまり、短期間で大もうけしてる人の多くはリスク管理がダメです。

それをこのマンガでは、リスク=台風の予報円の大きさで例えており、私が読んだ中でも、凄くわかり易く・・神本の1つだと思います。

昨年、先物をやると凄くわかりやすかったのですが、ためしに20万入金して、先物ミニを買うと最低単位で220万円ぐらいの取引になります。つまり、レバレッジ10倍です。この状態で取引すると、チャートが自分の読みどおりでも、途中の一瞬のヒゲでストップロスにかかり、損切りの嵐に・・

先物をやってみて、[リスクが高い=損益のブレが大きい] の実践感覚を・・・凄くよく理解できました。システムトレードなんかでバックテストすると・・PFが1.9とかのシステムができたとして、凄く良さそうとおもっても、最大DDが60%のシステムでしたーみたいなかんじ(ちょっと例えが難しい?

で・・・たまに、セミナーとかでてみてわかるのは、プロの話をきくと・・プロは年間の騰落率を競うというよりも、[ 損益のブレを少なくする ]  ことに注力してるようです。だから、短期的に大もうけしちゃったりすると上司に褒められるどころか・・寧ろ怒られるのかも。

おっしゃる通り、適切なリスクを取ることによってそれに伴うリターンを得るのがプロの運用なので、意図せざるリスクを取ってしまうことについては敏感ですね。