貸し渋りと貸し剥がしが内部留保を増加させた件

日本の会社は利益が上がっても内部留保に回して社員に分配しない、とか言う人がいるけど、それは日本の株主が甘いから。

US の会社でそれをやると、株主側から見て投資効率が悪くなるので、株主は会社に対して、余剰利益を未来に向けて投資するか、配当や自社株買いで株主に還元するように要求する。

コレの他、日本の企業が内部留保に走る理由の一つが「銀行を信じられないから」

バブル崩壊後に銀行が我が身かわいさに片っ端から貸し渋り、貸し剥がしをやりまくったため、当時を知ってる経営者は怖くて銀行から金を借りられない。

当時を知る年代が企業から総退陣するまでこの傾向は続くと思われる。

銀行は企業にとって行動・資金の「あそび」の部分、予備戦力的な存在だったのを「貸しはがし」で疑心暗鬼に陥らせてしまった。

だから自分で備えを作るしかなくなったし、資金を借りなくなった。何しろ銀行はまだ貸しはがしの総括すらしていない。